看護師にとって辛い科はどこ?100人に調査した大変な科&行きたくない科をランキング形式で紹介

    「どの科が看護師にとって1番辛いんだろう」
    「看護師が1番行きたくない科ってどこだろう」

    と思うことはありませんか?

    できることなら大変な科は避けたいと思っても、どの診療科が過酷なのか判断できず迷ってしまいますよね。

    そこで、今回は看護師100人にアンケートをおこない、1番行きたくない感じた科、どのような点で辛いと感じたのかを紹介していきます。

    この記事を見れば看護師にとって大変な診療科がわかり、どこで働けば負担が少ないのかがわかります。

    「毎日激務で辛い」「ラクな科で働きたい」と考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

    • 残業が少ない職場で働きたい
    • 急変がない職場で働きたい
    • 気持ちに余裕を持ちながら働きたい

    看護師なら誰もが1度は「もう少しラクに働きたい」と思うものですが、心のどこかで看護師がラクな環境で働くのは無理だと諦めていませんか?

    もちろん看護師の仕事にラクな勤務先はないものの、働きやすい職場は存在します。当サイトが100人の看護師にアンケートをおこない、ラクな診療科目がわかりました。

    診療科目おすすめポイント

    眼科
    (100人中20人)
    流れ作業で力仕事が少ない
    病棟もクリニックも比較的ラク
    健康な人が多くADLが自立している

    精神科
    (100人中16人)
    夜勤の際に急変がない
    内服管理で1日が終わることもある
    特別な技術を問われない

    整形外科
    (100人中13人)
    急変や点滴管理が少ない
    夜勤で仮眠がしっかりとれる
    他の科に比べ重症度が低い

    ランキング上位3つの診療科目は「残業が少ない」「患者さんが自立している」「急変がない」など特徴があり、看護師が働きやすいです。

    看護師であってもゆっくり働くことは可能なので、働きやすい職場を探してみてくださいね。

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    目次

    診療科は関係なし!看護師が仕事を大変だと思う3つの理由

    大変だと感じる理由は人によって異なるものの、仕事内容や患者さんへの対応、スタッフ同士の人間関係など悩みは尽きません。

    大変と感じる理由でもっとも多いのが下記の3つで、ときに仕事を辞めたいと思うほどの辛さを感じます。

    仕事が大変な理由
    1. 夜勤があり疲れが取れない
    2. 心身ともに負担が大きい
    3. 人間関係がギスギスしている
    看護師
    あるある

    日々の激務に加え長時間労働や休暇の取りにくさなど、つねに大変だと感じながら働いている看護師は多いです。

    仕事を大変だと感じるのはすべての診療科に共通しているので、看護師の仕事できついと感じる部分を詳しく紹介していきますね。

    1.夜勤があり疲れが取れない

    病棟で働くと定期的に夜勤があり、約7割の病院が16時間ほどの夜勤をおこなう2交代制を採用しています。

    頻繁に夜勤があれば生活のリズムが狂い疲れが取れないのは当たり前のことなので、2交代制と3交代制の夜勤回数を紹介します。

    回数2交代制3交代制
    3回未満1.1%
    4回未満25.1%3.9%
    5回未満41.6%3.4%
    6回未満18.9%3.7%
    7回未満6.2%10.7%
    8回未満3.0%26.6%
    9回未満2.7%27.9%
    10回未満1.4%9.5%
    13回未満0.8%5.8%

    (出典)マイナビ看護師/2022年病院看護・助産実態調査報告書

    2交代制は月に5回前後、3交代制は8回前後夜勤があり、生活リズムが狂い家に帰っても寝れずに夜を迎える看護師は非常に多いです。

    日中よりも少ない人数で仕事を回すため、点滴交換や体位交換など負担が大きいほど夜勤が忙しく大変だと感じてしまいます。

    2.心身ともに負担が大きい

    オムツ交換や入浴介助、夜勤や残業などの身体だけでなく、患者さんとの接し方や看取りなど精神的にも負担に感じる場面がたくさんあります。

    人手不足も負担が大きくなる要因ではあるものの、大変さを感じる場面はほかにもあります。

    負担が大きいと感じることの一例
    • 緊急性が低いのにナースコールを押される
    • 患者さんや家族にまで気を使う
    • 事務作業と同時に日常業務も並行しておこなう
    • 患者さんの理不尽な要求
    • ミスが許されず常にプレッシャーがつきまとう

    日本労働調査組合によると6割以上の看護師が「退職を検討している」と回答するほど、給与や待遇の不満、心身の負担で辞めたいと考えるほど大変な仕事です。

    大変だと感じる原因は人それぞれですが、看護師1人の負担が大きく身も心もボロボロになりながら働いている人が多いです。

    3.人間関係がギスギスしている

    どの職種でも人間関係を理由に退職する人は多いものの、看護師の離職理由でも上位に挙がるほど人間関係の悩みは深刻です。

    慢性的な人手不足で仕事や患者対応をおこなえば大変ではあるものの、看護師にはキツイ人が多く存在するのも事実です。

    人間関係が悪い職場で起こること
    • ベテラン看護師による派閥や上下関係
    • 些細なことで起こったり、冷たく当たってしまう
    • 特定のナースへの陰口や嫌がらせ

    看護師は女性ばかりの職場で閉鎖的な空間ということもあり、良好とはいえない人間関係の職場も多いです。

    医労連の調査によると約3割の看護師が「パワハラはある」と回答するほど深刻な問題で、仕事が忙しく疲れている状態なのに人間関係もギスギスしていたら大変なのは当然のことです。

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    看護師100人が選ぶ大変な科・行きたくない科ランキングTOP7

    看護師はの仕事は「キツイ・汚い・危険」の3Kと言われる大変な仕事で、最近では「給料が安い・規則が厳しい・化粧が載らない・薬に頼って生きる・婚期が遅い」も含めた9Kと言われることもあります。

    どの職場でも大変なことに変わりはないものの、さまざまな科を経験した看護師が「この科には行きたくない」という診療科目も存在します。

    看護師が選ぶ大変な科
    1. 消化器内科・外科
    2. 救急外来
    3. 小児科
    4. 外科
    5. 精神科
    6. 手術室
    7. 脳神経外科

    クラウドワークスで独自調査したアンケートをもとに口コミを掲載しています(調査期間:2023年8月8日~8月18日)
    ※人数が同じ場合、回答内容をもとにランキングを作成しています

    100人の
    意見です

    すべての科を経験するわけではないものの、これから紹介する7つの科は「大変」「行きたくない」と感じている看護師が多いです。

    看護師の約半数が7位までの科が大変だと回答しているので、大変な科をランキング形式で紹介していきます。

    1位:消化器内科・外科(10人)

    東京都 28歳(女性)
    消化器外科は術後の重症や急変も多く、常にバタバタしている。内科も突発的な吐血や下血があり、急変がまあまあある。
    重症例が多いのに加え、認知症とアルコール性の肝臓や膵臓での入院が多く、指示が入らない。指示が入らないが動ける患者も多く、転倒リスクの高い患者も多い。重症者だけ、もしくは指示が入らない軽症患者だけなら良いのだが、混在しているので常に忙しい。

    栃木県 38歳(男性)
    病棟の話になります。夜勤や緊急対応の大変さはもちろんありますが、消化器外科は胃腸を中心とした患者さんが入院しているので、通常の日常生活介助に加えて、胃ろうや人工肛門、点滴管理を必要とする患者が多いです。
    処置や管理すべき処置が多ければ、それに伴う指導援助も必要となるため大変です。便臭や感染した傷のにおい、傷や腹部が離開している処置といったグロテスクな場面もあります。においは特にきついものがあります。
    また、昼夜問わず、緊急入院・緊急手術を必要とする患者さんが入院してくる煩雑さと、外科医師は手術、外来、内視鏡検査等病棟に不在であることがほとんどのため、医師が不在の大変さがあります。看護師の日常観察はより重要不可欠で、やりがいの半面、とても大変です。

    神奈川県 28歳(男性)
    消化器内科で一番大変だと思うのは、緊急での処置や検査の件数の多さと内容の幅広さです。消化器内科の病棟に勤務していると就業間近に緊急で処置や検査が追加となり、残業で帰れないという自体が多々ありました。
    「日中に処置や検査ができないのか?」とも思いますが、日中は医師が外来等の対応に追われることが多く、ほとんど医師と看護師の残業でまかなっています。また、臓器や疾患、状態に応じて行われる処置や検査も異なることや、処置前の準備、処置中の介助、処置後の経過観察など覚えることが沢山です。

    ほかの診療科と同じ仕事をこなしながら、消化器内科は内視鏡調査の介助や観察、外科は周術期管理とおこないます。口腔から肛門まで消化器全般のケアをおこなうため、覚えることが多いことでも知られています。

    緊急入院や手術の対応など急な対応を迫られることが多く残業も多いため、10人に1人の看護師が「大変」「行きたくない」と回答するのも納得の結果です。

    2位:救急外来(9人)

    岐阜県 42歳(女性)
    高度救命センターは3次救急で、まさに生命との闘いの現場です。知識不足、勉強不足など通用しない現場であり、すべての科目を勉強しなくてはなりません。1秒、1分が闘いであり、医師の指示で行動すればよいのではなく、医師がすぐに行動できるように予測して先回る事が需要です。そのため、常に勉強と緊張の隣り合わせであり、とても大変できつい診療科だと思います。

    神奈川県 32歳(女性)
    主訴から様々な科目の疾患を予想しながら観察しなければならないため、勉強する範囲が非常に広く大変です。
    原因となる疾患が何か考えながら対応しますが、いつ急変するか分からない不安も大きいです。看護度も高く、緊急手術に繋がることも多いため、一分一秒も無駄にしないように対応していかなければならないプレッシャーも伴うため、精神的にも負担が大きく大変です。

    青森県 46歳(女性)
    勤務時間があってないようなものであり、休む時間もあまり無いため、大変さやきつさはあります。
    救急搬送されてくる患者さんが多く、間違いやミスは許されない。早い判断が必要で、看護スキルも重要視されるため、常に勉強しなければいけません。

    幅広い疾患を診るICUに勤務していた看護師ですら「大変さが全然違った」と回答するほど仕事内容も大変で、ベッドの空きさえあれば次々と患者が運ばれてきます。

    知識不足、勉強不足など通用しない現場で全科目の勉強が必要になるので、仕事中だけでなく休みの日も勉強し休む暇がないほど大変な科です。

    3位:小児科(8人)

    東京都 36歳(女性)
    子供は可愛いが、親たちへの対応が大変だと感じました。親は子供への愛情から、要求や要望がエスカレートし、過度な対応を求められることもありました。
    また、病気の子ども達を診ることは、時に辛く悲しい時もありました。会話がきちんとでき、理解度のある成人が対象である方が楽だと感じることもあります。

    兵庫県 53歳(女性)
    親の付き添いができない病院だったので、面会が終わる時間に親と離れる時に泣き叫ぶ子どもさんが多かったです。看護師の仕事だけでなく親代わりや保育士さん代わりまでこなさないといけなかったことが、かなり大変できつかったです。
    重症の子も多かったので、元気な子と両方見なければならいないことが本当に大変でした。若いときだったのでこなせてたと思いますが、今小児科で働くのはおそらく無理だと思います。小さな子どもたちを2人抱っこしたり…といったことも多かったので本当に大変でした。

    埼玉県 44歳(男性)
    痛みや辛さがあっても聞き分けのある大人とは違い、周りのことを気にせず騒いだり泣いたりする子供を相手にする科です。診療時に意思疎通できないことが多々あり、ストレスがたまります。
    大人には通用する治療や対処法も子どもにしても大丈夫か、細かくチェックしなければなりませんし、子供一人ひとりの体質も異なるのでかなり気を使います。

    子どもが苦手な方なら小児科というだけで大変ですが、子どもが好きな看護師でも大人との違いに戸惑いつらいと感じる部分がたくさんあります。

    意思疎通ができない子どもの治療だけでなく、親と離れ寂しい子どものケア、親との関りなど気を使う部分がたくさんるので「大人の方がラクだ」と感じてしまいます。

    4位:外科(7人)

    愛知県 32歳(女性)
    いつも時間に追われて大変でした。オペ出しや術後の経過観察など決まった時間にやる業務もある中で、受け持ち患者や入院に対応することもありました。優先順位や時間をいつも気にしていましたが、思うように仕事が進まず外科に居た時は毎日残業していました。
    また、基本的に外科の看護師は他科に比べてきつい人が多いように感じました。自分は1年目に外科に居ましたが、上司のパワハラがキツく、他に頼れそうな人もいなくて大変でした。

    埼玉県 36歳(女性)
    勤務していた外科病棟は消化器系の手術だけでなく、化学療法、内視鏡、癌の末期‥と症状や治療が様々でした。高齢化の影響で認知症の患者さんもいます。
    病棟はいつも慌ただしくオペ出しの準備をしながら、帰宅願望の認知症の患者さんをいなし、ナースコールでの癌の患者さんの痛み止めの要望を受け、いつも時間との闘いです。
    また、入退院が多く、退院患者さんを見送るとすぐに入院がきます。入院をとると書類や確認事項が多いこと。これが時間を消費し、残業の毎日。そしてメンタル的には元気に帰る患者さんもいるけど、癌の患者さんはまたすぐに戻ってきます。そして死亡退院。長く経過をみればみるほど心に堪えます。

    福岡県 27歳(女性)
    急性期、術後の管理にかなり気を配らないといけないことが大変です。
    食事や行動に制限がある方、がんを含めた終末期の方には辛い、苦しいなど心の葛藤も多く看護師が汲み取らなければいけません。業務時間内でどれだけ丁寧にフォローできるかが重要だった。
    私は業務を早く終わらせて、余った時間で気になる患者のもとに行き傾聴、時間内でできなかった身体的なケアを行う時間にあてていました。

    外科は1日に10件以上の入退院の処理をおこなうこともあり、通常の業務に加え事務作業が大変で時間内に終わらず残業が多い科です。

    時間配分がうまくいかずパニックになるときもあるほど膨大な仕事をこなすので、のんびりした性格の人は特につらいと感じてしまうかもしれません。

    5位:精神科(6人)

    千葉県 32歳(女性)
    精神疾患にも色々な症状の方がいますが、症状が悪い人は暴れたり、暴言を吐いたりします。暴言を吐かれる事はよくあり、仕事が出来ない、他の看護師の方が良い、ブス、死ねなど、色々なことを言われました。
    患者さんは病状が落ち着けば、穏やかになる事も多いので、病気だから仕方ないと分かっていても、暴言を吐かれるのは精神的にもすごく辛かったです。

    山梨県 26歳(女性)
    疾患により仕方の無い部分もありましたが、患者様からの暴力・暴言が多かったです。腕を噛まれたり頬をぶたれたり。同僚は患者様から平手打ちをされメガネが飛んだりしていました。
    また、2人夜勤だったのですが相手が仮眠中、夜中の廊下を誰かが歩いてくる姿が……。全裸の患者様で両手にはリハビリパンツから取り出したであろう汚物が握られていました。廊下には足跡のように汚物がぽとりぽとり。お化けより怖い。

    大阪府 47歳(女性)
    精神科アルコール病棟では、肉体的には介助量も少なく楽ですが精神的にきついです。アルコール病棟の患者さんの多くはアルコールを飲めない状況にイライラを募らせており、常に自分の発言には最新の注意を払っていなければなりません。
    仲良くなってきた患者さんから、急に怒られることや、認知の歪みから、誤解されることがあり、また理不尽な対応をされ暴言を吐かれる場面が多くありました。そのような場所ではやりがいが感じられず、きつかったです。

    医療行為をおこなうことは少なく、心のケアや投薬、状態の観察をおこなう精神科の看護師。看護スキルを必要としないためラクと感じる人がいる一方、言動を気にしてしなう看護師にはツライ職場です。

    ほかの科よりも暴力や暴言が多く耐えるしかない状況に強いストレスを感じ、病気の特性上しかたないと頭では仕方ないと理解しても心が追い付かないケースが多いです。

    6位:手術室(5人)

    高知県 36歳(女性)
    私は入職してずっと手術室なので、手術室の経験しかありまあせん。
    すべての科で全く違う器械を全部覚えないといけないし、整形外科だと日曜大工の様な器械やスクリューの種類など数えきれないほどあります。内視鏡の手術だとスコープの種類や鉗子の種類も多くあり、記憶力が良い若い頃に配属されていないと年齢がいくにつれ、記憶力も悪くなるので大変です。
    休みの勤務は朝から長いオペが入ると、夜勤の交代が来るまで飲み食い出来ないし、トイレにも行けない、休憩もできないので大変です。

    海外在住 28歳(女性)
    出勤が朝早いうえに残業が多く、勉強することも多く、とても大変でした。希望してオペ室に勤務していましたが、知り合い3人とも1年以内に辞めてしまいました。退職率もかなり高かったです。
    また現在の海外の職場で出会った元オペ室勤務の看護師は、長時間立ち仕事をしているせいで、慢性的な腰の痛みを抱えています。以上のことから精神的にも肉体的にも大変なのはオペ室だと感じました。

    愛知県 26歳(女性)
    看護学校で学んだ事、特に実習の経験がほとんど生かせません。さらに全ての科の術式、解剖、器械の名前を覚える必要があり勉強量が受験生並みに多いです。
    そして毎日手術に入らなければならないこと、器械だし中はカンニングなど出来ないためしっかり暗記しなければいけません。精神的にも体力的にも大変だと思いました。

    手術室には手術をサポートする「器械出し看護師」と総合的なサポートをおこなう「外回り看護師」があり、両方とも手術内容から流れ、器械の名前など覚えることが非常に多いです。

    長いときは10時間以上緊迫した状態で立ちっぱなしの状況もあり、心身の負担や覚えることの多さから手術室が1番大変だと感じる看護師は多いです。

    7位:脳神経外科(5人)

    鳥取県 38歳(女性)
    全介助の方がほとんどで体位変換やベッド移動、清拭、食事介助等全て自分の体力が必要。20代の頃は動けたが、自分が歳を重ねるにつれて身体的にとても辛かったです。
    手術後の管理も大変だし、意識障害がある方も多いので意思疎通が難しい。自分の判断、看護の観察眼も問われる。その分やりがいもとても大きいのだが、心身共に疲労度が高い科です。

    和歌山県 26歳(男性)
    疾患の特性上、ADLがベット上の患者が多く身体的な負担が大きいです。オムツ交換や経管栄養などケアの必要量がダンタツに多いと思います。
    また、外科病棟のため急変のリスクも高く、看護師としてのスキルも求められます。私の友人が超急性期の脳外科で勤務していますが、定時から3時間ほど残業することが通常運転となっています。

    兵庫県 27歳(女性)
    会話が成立しないことが多いからです。脳神経外科・内科は、多くの場合、本来の患者様の性格ではない部分が出ることがあります。ハサミを持って暴れる方、点滴を抜いて血だらけになりながら叫ぶ方、看護師の噛む方など。脳の損傷によって、口頭での会話ができない方が多くいらっしゃる中での看護は、日々ジレンマとの闘いでした。
    精神科とも似ているかもしれませんが、自身の身を守りながらも、患者様に適切な医療を提供する事は、大変で、投げ出したくなりました。毎回点滴を変える際に、腕を噛んでくる患者さんには、2人がかりで抑えての交換、人が足りない時には、タオルを腕に巻いて、噛まれる覚悟で交換していました。
    患者様なりに何かを訴えたい事は伝わっても、急性期病院であったため、ゆっくり聞き取ることもできない辛さに、看護師にならなければよかったと、押しつぶされそうにもなりました。

    体の自由が利かず意思疎通が難しい患者さんも多い脳神経外科は、通常業務と並行し急患や急変の対応をおこなうため忙しい日が多いです。

    口コミでもわかる通り毎日3時間も残業をおこなうほど仕事が忙しく、そのうえ患者さんとの関わり方にも悩み心身ともに負担が大きい科です。

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    看護師100人の調査で判明したラクな診療科ランキングTOP3

    看護師が大変でもう働きたくない科がある一方で、今まで働いた中で1番ラクだと感じた科も存在します。

    大変な科のアンケートでは回答が分散していたのに対し、約半数の看護師がこれから紹介する3つの科が1番ラクだと回答しています。

    看護師が選ぶラクな科
    1. 眼科
    2. 精神科
    3. 整形外科

    クラウドワークスで独自調査したアンケートをもとに口コミを掲載しています(調査期間:2023年8月18日~9月1日)

    約半数が
    TOP3に
    集中

    ラクな科に共通しているのはADLが自立、残業がない、急変がないという点で、ほかの科よりも働きやすいという回答が目立ちました。

    なぜラクだと回答したのか、アンケート結果とともに理由を解説していきます。

    1位:眼科(20人)

    兵庫県 31歳(女性)
    基本的に診療科それぞれ大変なことはあるので答えるのが難しいですが..。眼科で白内障手術が基本的な病棟で働いたことがあります。認知症の方や視力がほとんどない方が来られると手はかかりますが、白内障手術する方は自立されてる方が多く翌日または2.3日で両目手術を終わられ退院されるので、ほかの診療科目に比べ楽かなぁと思いました。

    大阪府 41歳(大阪府)
    患者はADL自立で、レベルクリアな人が多いため注意して看護をする必要性が低い。日帰りや一泊二日入院など短期入院の為、バタバタすることはあるが基本的に流れ作業のような感じになるためなれてくる。
    ICUや循環器内科とは異なり本当に看護度も介護度も低いため多少気をぬいていても大丈夫な唯一の科だと思っている。

    東京都 27歳(女性)
    1.診療内容がほかの科に比べると簡単で覚えることも少ない
    2.命にかかわる仕事ではないので精神面で楽。命にかかわる科で働いている看護師は精神的に病んでしまう人を良く見る
    3.単調な仕事なため残業も少なく、定時であがれる。子供がいるママさんたちにはすすめの科。
    またあまり仕事に労力を使いたくない方にもおすすめ。簡単で楽に稼げるなら眼科。

    眼科に入院する患者の多くは日帰り手術や短期入院で、ADLが自立している患者さんが多く命に関わる仕事ではない点をラクだと感じている看護師が5人に1人います。

    あまり看護師特有のスキルを必要とせず定時に帰宅できるのは看護師にとって理想的な条件なので、圧倒的にラクだと感じる人が多いのも納得です。

    2位:精神科(16人)

    岐阜県 32歳(女性)
    外科的な処置が必要な状況でもなく、内科みたく多くの点滴が必要な状況でもない。食事は自身で接種可能であり、内服を正しく管理することができれば会話のみで一日が終わることもあった。精神科患者特有の距離感をつかむことができれば、自身に心理的負担を負うこともない。仕事は定時に終わることができ、プライベートも充実する。

    熊本県 27歳(女性)
    精神科で3年働きました。定時で帰れます。身体疾患について詳しくなくても、あまり重症な身体疾患の患者さんは来ません。患者さんから隔離されています。医者が優しく、看護師も優しいです。想像以上に患者さんは普通ですしむしろ心が綺麗で優しい患者さんが多いです。特別手当が出るので、同じ時間を働いていてものんびりしている割に給料が高いです。

    山形県 29歳(男性)
    一番のメリットは負担が少ないこと! 複雑な医療行為が少なく、慢性期の病棟では患者さん一人ひとりにじっくり対応できるので、業務に追われることがありません。
    また残業や夜勤が少なく、休みも取りやすいので仕事が大変で生活が無茶苦茶になるということもありません。 一般科の激務が辛くて辞めたい看護師にはお勧めです。 一般科に比べて年齢制限も緩いのもメリットですね。 還暦を過ぎても務めている看護師も多くいます。長期的に続けられる職業です。

    精神科は大変な科でも5位にランクインしていますが、驚くべきことに6人に1人の看護師は処置や身体的負担が少なく「精神科が1番ラク」と回答しています。

    患者さんの言動で心を痛める人には向かない職場ですが、精神科特有の距離感さえ掴めればラクだと感じる看護師が多いです。

    3位:整形外科(13人)

    三重県 30歳(女性)
    骨折や痛みで入院することが多いが、基本的に完治して退院ができるため急変リスクが少ない。また、最初は安静療法をすることが多いため全介助でのケアが必要になるが回復期に以降するとADLが上がるため手があまりかからず、バイタルサイン値の異常がなれけばあまり介入しなくても問題はないため楽。高齢者が多く、基礎疾患持ちもいるが基本的には悪化することなく退院まで流れがスムーズ。

    兵庫県 29歳(女性)
    他科に比べて重症度が低く、急変リスクも低いです。オペ準備や術後管理の必要があり、バタバタする時間帯はあるものの、オンとオフがあり、疲弊するほど連日忙しい、ということは少ない印象です。
    患者さんとのお別れも、リハビリ施設に転院したり、自宅退院したりと、入院時よりも良い状態で退院することが多く、精神的負担も他科に比べ少ないと思います。

    東京都 60歳(女性)
    内科と外科、特老、小児、産婦人科に整形外科に勤務しましたが、体力的精神的に楽だったのは、整形外科でした。患者様の体調は疾患が少なく、リハビリと投薬管理でが多かったので、比較的楽に感じました。リハビリは理学療法士や作業療法士がいるためフォローをしたり、患者様に付き添いながらリハビリしていく仕事でしたので、すごく楽でした。

    整形外科に入院する患者の多くが骨折ということもあり、ケアが必要な期間が短いこともラクだと感じる要因の1つです。

    ほかの科に比べると若い患者も多くコミュニケーションも取りやすいので、目に見えて回復する姿にやりがいを感じる看護師からラクだという意見が多かったです。

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    勤務先を探す際に重視すべき3つのポイント

    精神科が1番の例ですが、大変だと感じる人もいる一方でラクだと感じる人もいます。

    負担ばかりを気にしていると自分にとって最適な科がわからないので、転職先を探す際に重視すべき3つのポイントを紹介します。

    重視すべき3つのポイント
    1. どこなら自分のスキルを活かせるのか
    2. やりたい看護ができる職場はどこなのか
    3. 職場探しで譲れない条件は何なのか
    要チェック
    です

    転職するなら理想の条件を叶える職場ややりたい仕事ができる職場を選んだほうがいいので、職場を探す際にかならず3つのポイントを確認してください。

    何を考えればいいのか、3つのポイントを詳しく解説していきます。

    1.どこなら自分のスキルを活かせるのか

    病院によっては行きたくない科に配属されることもありますが、希望できるのであれば今までのスキルを活かせるのはどこなのか考えたほうがいいです。

    診療科には向き不向きがあり大変という人もいればラクだと感じる人もいるため、同じ科でも個人差が大きいです。

    自分の強みを探す方法
    • 過去の経験を洗い出し、スキルや教育経験など幅広く考える
    • 家族や同僚など身近な人へ聞いてみる
    • 転職を気に新しく習得したいスキルはあるのか

    自分の強みを活かせる職場に転職することで入職後のギャップが防げ、長く働ける職場を選べます。

    どんなに条件が良くても自分のスキルを活かせず苦手な業務ばかりでは嫌になってしまうので、まずは自分の強みを深掘りして探してみてくださいね。

    2.やりたい看護ができる職場はどこなのか

    診療科の向き不向きは特性や目指す看護師像によって異なるため、やりたい看護ができるのかは重要な問題です。

    看護観のクッキリ分かれるのは「さまざまな経験を積みスキルを磨きたい」という看護師もいれば、対照的に「スキルよりも1にずつ向き合いたい」と意見が分かれるケースです。

    スキルが磨ける科ゆっくり向き合える科
    救急救命
    循環器
    ICU
    外科
    精神科
    訪問看護
    緩和ケア

    多数の患者さんを受け持つ病院で患者さん1人1人と向き合うのは難しいことなので、慌ただしい科では不満に感じてしまいます。

    やりたい看護ができる職場は仕事のモチベーションが上がりポジティブな影響をもたらすので、やりがいを感じながら働きたい人は転職に何を求めるのか考えてみてください。

    3.職場探しで譲れない条件は何なのか

    転職の際に求める条件は人によって異なるものの、多くの人は「給与を上げたい」「夜勤がない職場へ行きたい」など現在の不満を解消するため新たな職場を探す人が多いです。

    希望通りの職場へ転職したいと思うのは当然のことですが、すべての条件を叶えるのは難しいです。だからこそ、職場を探す際に優先順位を考えましょう。

    優先順位で上位に挙がる項目
    • 給料
    • 人間関係
    • 雇用形態
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    多くを求めすぎると求人探しが難しくなってしまうので、絶対に譲れない条件を多少であれば譲歩できる条件を考え優先順位を考えると良いです。

    詳しくは優先順位の考え方や決める際の注意点の記事で解説しているので、気になる方は参考にしてください。

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    看護師の職場選びに関するよくある疑問5選

    職場選びこそ働きやすさを決めると言えるほど重要なので、しっかり時間をかけて自分に合う職場を探してください。

    そこで、よくある職場選びの疑問を疑問を紹介するので、悩み解決に役立ててください。

    職場選びに関する疑問
    1. 看護師が行きたくない科はどこ?
    2. 看護師にとって辛い科はどこ?
    3. HSP看護師には何科が向いている?
    4. ママナースが働きやすい職場はどこ?
    5. ゆっくり働けるラクな職場はある?

    自分の特性や属性、やりたいことができる職場のほうが達成感ややりがいを感じられるので、働きやすさが増します。

    仕事に求める条件によっておすすめの職場は変わるので、職場選びに関するよくある疑問を解説していきますね。

    1.看護師が行きたくない科はどこ?

    看護師100人に大変な科や行きたくない科のアンケートをおこなったところ、以下のような結果になりました。

    診療科回答人数
    救急外来10人
    脳神経外科、小児科各8人
    外科、精神科各7人
    循環器内科、消化器内科各6人
    集中治療室、手術室各5人
    整形外科、消化器外科各4人
    神経内科、心臓血管外科、呼吸器内科各3人
    脳神経内科、混合病棟、血液内科、腫瘍内科各2人
    透析室、耳鼻咽喉科、産婦人科、眼科、緩和ケアなど各1人

    ※複数回答可

    大変や行きたくないと感じる理由は人それぞれですが、共通点は仕事量や残業が多く責任の重い科は負担が大きいという点です。

    2.看護師にとって辛い科はどこ?

    看護師は体力勝負で肉体的に辛い部分も多いものの、大変なのは身体だけでなく心もです。どのように辛いのか、アンケート結果をいくつか紹介します。

    緩和ケア勤務

    終末期のケアは症状を診てできること、希望を叶えることとの間でジレンマがありました。医療行為でできることは限られているため、精神的に辛かったです。

    血液腫瘍内科勤務

    病棟に残るのは治療効果の出ない方、副作用が強く悲しんでいる患者さんです。元気になる患者さんより外来治療へ見送る、天へ見送るかの2択で精神的にとてもきつかったです。

    重心勤務

    重心は精神と身体の合併症の患者さんが多く、意思疎通が難しいうえに暴力行為も頻繁にありました。親御さんはクレーマー体質の方が多く細かいことで色々言われ、もう2度と勘弁です。

    看取りや家族対応、スタッフ同士の人間関係など辛い理由は人それぞれですが、体力面だけでなく精神的にも大変な思いをしながら働いている看護師が多いです。

    3.HSP看護師には何科が向いている?

    HSP気質の人は繊細で看護師には向いていないと考えてしまいがちですが、向いている科はたくさんあります。

    落ち着いた空気で精神的な負担が少ない職場のほうが働きやすいので、HSPに向いている職場を5つ紹介します。

    HSP看護師に向いている職場
    • 1人1人とゆっくり向き合える「訪問看護」
    • 医療行為が少ない「心療内科」「精神科」
    • 回復過程に関わる「リハビリテーション」
    • 比較的元気な人が来院する「外来診療」
    • 利用者さんとゆっくり寄り添える「デイサービス」

    共感力が高く些細な変化に気付きやすいHSPは看護師に向いているので、自分に合う働き方を探してみてくださいね。

    4.ママナースが働きやすい職場はどこ?

    働きながら仕事と家事や育児を両立させるのは大変なことなので、ママナースは働きやすい職場を重視する傾向にあります。

    緊急の対応や残業がなく定時で帰宅できる職場のほうが働きやすいので、ママナースに人気の職場を5つ紹介します。

    ママナースにおすすめの職場
    • 土日休みの事業所が多い「訪問看護」
    • 年末年始やGWなど休める「クリニック」
    • 急変もなく日勤のみで働きやすい「デイサービス」
    • 土日祝日休みで提示で帰宅できる「保育園」
    • 夜勤や残業、休日の勤務がない「健診センター」

    ママナースにとって夜勤や残業がなくカレンダー通りで働けるのは職場選びにおいて重要な要素なので、家族との時間をしっかりと確保したい人におすすめの職場です。

    子どもが小さい間は時短やパートで働く看護師も多いので、職場とともに働く時間も検討してみてください。

    5.ゆっくり働けるラクな職場はある?

    看護師がゆっくり働くなんて無理だと諦める気持ちがある一方で、できるならのんびり働ける職場に転職したいと考える人も多いのではないでしょうか。

    のんびり働きたい看護師におすすめの職場でも解説していますが、心身ともに負担の少ない職場や診療科は存在します。

    ゆっくり働ける職場ゆっくり働ける診療科
    クリニック
    訪問看護
    デイサービス
    健診センター
    保育園や幼稚園
    コールセンター
    企業
    眼科
    精神科・心療内科
    整形外科
    皮膚科
    耳鼻咽喉科
    人工透析科

    ゆっくり働ける職場の条件は人によって異なるので、自分にとってゆっくりとは何かを考えてから職場を選んでくださいね。

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    自分の理想通りの職場を探すなら転職サイトを活用すべき

    どの科、どの職場で働いても看護師にラクな仕事はないものの、大変で行きたくないと感じる科は存在します。

    仕事ばかりで幸福度が下がれば働く意義すら見失ってしまうので、自分の理想通りの職場はどこなのか考えてみてください。

    まとめ
    • 看護師の仕事は心身の負担が大きく大変だと感じている人が多い
    • 入退院が激しく緊急対応の多い科ほど大変で「行きたくない」と考える看護師が多い
    • 調査した約半数が「眼科」「精神科」「整形外科」はラクだと感じていることが判明

    看護師にとってラクな職場、診療科は存在しないものの、負担が少なくワークライフバランスが充実する職場は存在します。

    働きながら理想の職場を探すのは大変なので、プロの手を借り今よりも働きやすい転職先を探してみてくださいね。

    ミヤ

    その科にも徳性があり大変さが違うので、自分が何を求めているのか考えたうえで職場を選んでください。


    レバウェル看護

    ナースではたらこ

    ジョブメドレー
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