「心も身体もボロボロ…今すぐ病棟看護師を辞めたい」
「辞めたいけど退職したら後悔しそうで怖い」
と思うことはありませんか?
過酷な激務や人間関係など病棟で働く看護師の悩みは尽きませんが、病棟でしか働いたことがない看護師にとって転職したらどうなるのか不安になってしまいますよね。
では、病棟で働く看護師はどんなことに悩み、なぜ辞められないのでしょうか?
この記事では辞めたいのに辞められない事情や、病棟看護師を辞めて後悔しないのかを解説していきます。
結論からお伝えすると病棟を辞めても絶対に後悔しないので、退職するか悩んでいる人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
わたしも辞めるのが怖かったものの、いざ退職したらもっと早く辞めれば良かったと後悔しました。
過酷な労働環境のなか日々頑張る看護師は多いものの、なかにはサービス残業や長時間勤務など労働に見合った対価をもらわずに働いている人もいます。
- 辞めたいけど今辞めたら後悔しそうで不安
- 次の仕事が見つかるまでは辞められない
- 人手不足で自分が辞めたら職場の人に迷惑をかけてしまう
辞められない事情は人それぞれですが、無理をして働き続けて心身を壊してから後悔しても遅いです。
意外かもしれませんが、いざ辞めると「悩んでいた時間がもったいなかった」「早く辞めれば良かった」と後悔する人が大多数なので、辞めたいと悩んでいる人は転職先を探してみて下さい。
今すぐ転職するつもりはなくても転職サイトに登録しておけば求人情報が送られてくるので、良い求人があったらすぐに転職活動を進められますよ。
\ 看護師100人に調査 /
「病棟看護師に向いてないのかな..」辞めたいと思う7つの理由
今の職場を辞めたいと感じる理由は人それぞれですが、病棟看護師ならではの辞めたい理由がたくさんあります。
あまりにも不満が溜まると「看護師に向いていないのでは」とネガティブな気持ちになってしまいますが、辞めたいと感じる理由はみな同じです。
もちろん病棟看護師にも良い部分はありますが、どうしても嫌な部分が目立ち辞めたいと感じながら働いている人が多いです。
病棟で働く看護師はどんなことに不満を持っているのか、辞めたいと思う7つの理由を詳しく解説していきますね。
1.労働に見合った収入を得られない
残業や夜勤がある病棟の看護師はほかの職場よりも給料が高いものの、仕事内容は多岐にわたりとても忙しい職場です。
ほかの職場より給料が高いとはいえ、多忙な業務をこなしていれば労働と対価が見合っていないと感じてしまいますよね。
- バイタルサインのチェックや経過観察
- ナースコール対応
- 医者の指示にもとづいた診察や検査のサポート
- 看護記録の作成
- 患者さんとのコミュニケーション
上記の業務だけでなく緊急時の対応や勉強会への参加など、病棟で働く看護師は目が回るほど多忙な業務をこなしています。
忙しい日はゆっくり座り休憩する時間さえないので、たとえ給料が高くても仕事量と見合っていないと感じてしまうのは当然のことなのかもしれません。
なかにはサービス残業を毎日数時間している人もいるので、本当に割に合わないですよね。
2.いじめやパワハラなど人間関係が悪い
看護師に限らず人間関係は退職理由の上位にあがるほど深刻な悩みで、職場環境で最重要視している人も珍しくありません。
ましてや看護師はチームで協力しなければいけないので、人間関係が悪いと仕事に支障をきたしてしまいますよね。
- セクハラ発言をしてくる患者さんがいる
- 高圧的な態度で新人にあたるお局看護師がいる
- 気遣いや努力を否定される
- つねにイライラしている、陰口ばかりの先輩看護師がいる
- 自己中心的な人がいるせいで、顔色をうかがっている
ただでさえ激務で心身疲弊している看護師にとって、周囲に嫌な人がいれば疲れてしまうのは当然のことです。
どんなに頑張っても報われないと働くモチベーションが下がってしまうので、人間関係の良くない職場の離職率は高いです。
努力を評価してくれない上司や職場には見切りをつけ、あたらな環境で働いたほうが良いですよ。
3.夜勤や長時間残業がつらい
病棟の看護師は24時間体制で365日業務にあたるため、夜勤や長時間の残業を強いられることが多いです。
しかし、さまざまな年代の看護師がいるからこそ、夜勤や残業ができないという人は一定数存在します。
- 小さい子供がいて夜勤はできない
- 生活のリズムが不規則になり、体調が悪くなってしまう
- 残業をすると保育園のお迎えに間に合わない
2017年におこなった労働実態調査によると過労死ラインの60時間以上の残業をしている人が0.8%いるほど、看護師の残業問題は深刻です。
残業続きで日勤の疲れが取れないなかでの夜勤は心身の疲労が蓄積し、なかには体調不良で長期間働けなくなる人もいるので注意してくださいね。
少しでも心身の不調を感じたら、手遅れになる前に休職や退職してください。
4.そもそも病棟看護師が合わない
どんな仕事も経験しなければ特性はわかりませんが、看護師に向いていても病棟看護師に向いていない人はいます。
命を扱うことへのプレッシャーに耐えられない人もいますが、それ以外の事情で「病棟は合わないな」と感じる人もいます。
- 急変がつきものの病棟において、臨機応変な対応ができない
- 患者さんや家族が苦しんでいる姿を見たくない
- イライラしている人が周りにいるだけで、自分も疲れてしまう
- 1つ1つの仕事をしっかりとおこなうため、同時に複数の作業ができない
- 夜しっかり寝ないと体力が回復せず、業務に支障をきたす
看護師の資格があれば病棟以外のさまざまな場所で働けるので、無理に病棟にこだわる必要はありません。
前向きな転職はキャリアアップにもつながるので、どんな働き方をしたいのか考えたうえで転職活動を始めてくださいね。
人間関係に悩む場合は訪問看護、夜勤ができない場合はクリニックなど、さまざまな働き方を選択できます。
5.指導が厳しすぎてつらい
患者さんの命を預かる看護師の責任は重く、当然のことながら先輩看護師の指導で厳しい言葉を使うこともあります。
先輩看護師が意地悪をしているわけではないものの、なかには精神的な負担に感じ重く受け止める人もいます。
- 質問をするときつい言葉が返ってくる
- バタバタしているからか、つねに先輩看護師の機嫌が悪い
- 何をしても「ありがとう」と言ってくれない
- いつも命令口調で指示をされる
- 態度が威圧的で話しかけにくい
指導を受けた側は「怒られた」「怖い」と感じてしまうものの、ほとんどの先輩看護師は立派なナースになってほしいとの思いでアドバイスをしているだけです。
ただ、残念ながら嫌な言い方をワザとしている、叱ると起こるの区別がついていない人もいるので、あまりにも限界の場合は指導担当の変更を上司に直談判してみてくださいね。
患者さんの容態が落ち着いている回復期のほうが職場環境が穏やかなので、あまりにもつらい場合は異動や転職も1つの手です。
6.希望していない診療科で働いている
新人看護師に多いのが、希望を出したにもかかわらず「まったく違うかへ配属された」というケースです。
あまりにもイメージとかけ離れているとギャップに悩み、なかには転職を検討し始める看護師もいます。
- 学びの機会ととらえ、ポジティブな態度で取り組む
- 溜まったストレスを発散できる趣味を見つける
- 必要なスキルを養いながら、希望が通るのを待つ
希望していない科へ配属されるとやりがいを感じず、仕事に対するモチベーションが下がってしまうのは仕方のないことです。
しかし、たとえ希望しない診療科でも知識やスキルアップにはつながるので、長い看護人生の中の一部と捉えると少し気が楽になりますよ。
7.つねにミスをしないか不安になってしまう
頭では理解し看護師になったものの、いざ現場に立つと重大な責任を背負うプレッシャーに押しつぶされそうになる看護師は多いです。
とくに真面目な人は「何かあったらどうしよう」と不安になり、精神的に追い詰められてしまいます。
- 緊急事態に対応をミスしたらどうしよう
- 患者さんや家族に情報伝達する際、誤解が生じたらどうしよう
- 勤務中に誤って患者さんがベッドから転落したらどうしよう
- 間違って薬を投与したらどうしよう
- 聞きたいことがあるのに「こんなことも知らないの?」と思われたらどうしよう
看護師のミスが患者さんの命にかかわることを知っているからこそミスが怖くなり、不安で仕事が手につかなくなってしまうこともあります。
新人看護師であれば誰でも通る道ですが、あまりにも長期間続く場合は転職も視野に入れて考えてくださいね。
看護師の資格があれば医療行為の少ない職場もあるので、転職すれば緊張せずに働けますよ。
病棟看護師を辞めたいのに辞められない5つの事情
「病棟看護師に向いていないかもしれない」と思う場面があっても、そう簡単に仕事を辞められるわけではありません。
なかには辞められない事情を抱え苦しんでいる看護師もいるので、なぜ退職できないか5つのケースを紹介します。
心理的な問題や病棟の状況など辞められない事情はあるものの、心身ともに疲弊してからでは正常な判断ができなくなってしまうので早く行動に移したほうが良いです。
なぜ簡単に辞めるという決断ができないのか、詳しく解説していきますね。
1.辞めたら後悔しそうで不安になる
「もう夜勤は嫌だ」「人間関係に疲れた」など職場に不満があり転職したいと感じても、転職先で不満が解消されるかはわかりません。
どんな職場も働いてみなければわからないことはあるので、いろいろなことが不安になってしまいますよね。
- 給料が下がったらどうしよう
- 職場に嫌な人がいたらどうしよう
- 転職先が自分に合わなかったらどうしよう
人間関係や労働環境は働いてみなければわからないものの、事前に情報収集をしておくと転職先のイメージを掴みやすいです。
SNSや口コミサイト、転職エージェントを利用すれば情報の収集や整理ができるので、転職に対する不安の軽減に役立ちますよ。
2.病院からの奨学金がまだ残っている
看護師不足を解消し育成する奨学金制度ですが、卒業後の一定期間看護師として働かなくてはいけません。
勤務中は奨学金を返済しなくても良いものの、退職した場合は奨学金の全額または一部の返済義務が生じてしまいます。
- 分割で返済できるか相談する
- 家族に事情を話し、お金を借りる
- 奨学金制度を引き継げる病院を探す
奨学金を返済しながら働けば今までと同じような生活はできず、経済的な負担になってしまうので「今は辞められない」と躊躇してしまいますよね。
都道府県や市町村の奨学金を利用した場合ほかの病院に移動すれば支払いを免除してくれる可能性もあるので、まずは分割返済や引継ぎ先があるか確認してみてください。
3.人手不足で辞めると言いにくい
株式会社ナイチンゲールがおこなった調査によると、43%もの看護師が人手不足で職場への不満を抱いているほど慢性的な人手不足の看護業界。
職場に不満があっても忙しさを理解しているからこそ辞めると言い出せない看護師はたくさんいるので、辞めやすい時期に退職するのも1つの手です。
- 年度末など求人が増える時期
- 委員会などの活動が落ち着いたとき
後任が決まらないまま辞めると1人当たりの作業量が増えるのが目に見えているので、なかなか行動に移せないですよね。
しかし、気を使わずに退職する人が多い職場ほど自分が辞めにくくなってしまうので、周りに気を使わず自分のことだけを考えてください。
4.強引な引き止めにあっている
慢性的な人手不足で1人いなくなるだけでも業務に支障が出てしまう場合、上司が退職を認めてくれないケースがあります。
「今辞められると困る」「あなたが必要」と甘い言葉を投げかけ、どうにか退職を考え直してほしいと引き止めています。
- 代わりが見つかるまで待ってと言われる
- 退職を口にした途端、詳しい話を聞いてくれなくなる
- 違約金がかかる、有休を消化させないなど脅される
甘い言葉や脅し文句、退職の話を避けるなど上司によって対応は異なるものの、どうにかして退職を撤回させようとすることは多々あります。
退職は労働者の権利なので、どうしても認めてくれない場合は上司よりも立場が上の人に相談してみてください。
5.まだ転職先が決まってない
仕事が忙しく転職活動が思うように進まない場合、次の職場が決まっていないからと退職しないケースもあります。
たしかに勢いで辞め転職先が決まらなければ生活できなくなる不安がつきまとうので、簡単には辞められないですよね。
- 無職の期間が長くなってしまう可能性がある
- 経済的な不安に襲われ、精神的に余裕がなくなってしまう
- 転職先を妥協し、希望にそぐわない職場を選んでしまう
焦って転職活動をするとミスマッチを起こしやすいので、慌てず自分に合う転職先を探すことだけを考えることが重要です。
単発の仕事をしながらゆっくり転職先を探すのも1つの手なので、辞めたいと思ったらアンテナを張り求人をチェックすると良い転職先が見つかりますよ。
辞めたいと思ったら転職サイトへ登録し、定期的に求人をチェックすると良いです。
実際に病棟看護師を辞めた人が良かったと感じること3選
退職前は「辞めたら後悔しないかな」と不安に感じてしまいますが、実際に辞めると後悔どころか満足している人が多いです。
なぜ病棟を辞めて良かったと感じるのか、3つの具体例を紹介します。
「病棟を辞めなければよかった」という人は1人もいないほど満足し、口をそろえて早く決断すれば良かったと言っています。
なぜ辞めて満足しているのか、3つの具体例を紹介していきますね。
1.夜勤もストレスもなくなった
転職前は人間関係や給与で不安になってしまいますが、ストレスがなくなり働きやすくなったと聞くと「自分もそんな環境で働きたい」と羨ましくなってしまいますよね。
一般的にクリニックの給与は低いと言われているものの病棟よりも給与が上がった人もいるので、残業や夜勤だけが給料を左右するわけではないことがわかります。
給与が下がることが不安な場合は、転職エージェントの担当者に内部情報を聞き出してもらうと効果的です。
2.心身ともに楽になった
病棟は残業や夜勤などがあり心身ともに疲弊してしまいますが、たとえ労働時間が増えたとしても毎日同じ勤務時間だと身体的に楽になります。
「仕事に行きたくない」と思っていては、働くモチベーション自体が下がってしまいます。ストレスが溜まっている状態が続くのは良くないので、楽しく働ける環境を探してみてくださいね。
1日の1/3~半分を仕事についやすからこそ、楽しく働ける環境はとても大事です。
3.もっと早く辞めればよかった
今の転職先に満足している人に多いのが「もっと早く辞めれば良かった」という、想像とは真逆の後悔です。
転職しなければ味わえない後悔ではあるものの、無理をして踏みとどまることのほうが後悔してしまうかもしれません。時間は有限だからこそ、後悔しない決断をしてくださいね。
わたしも辞めるまでは悩んでいましたが、辞めたあとの生活が快適で我慢し続けたことを後悔した経験があります。
今すぐにでも辞めるべき?病棟看護師を続けたほうが良いケース
「辞めたいけどやめられない」と悩む人は我慢強い人なので、心のどこかで「まだ頑張れる」と思いながら働いています。
しかし、どんどん感覚がマヒして「頑張れる」と思い込んでしまっている状況に陥っているかもしれないので、辞めるべきか判断する基準を紹介していきます。
看護師は責任も重く簡単に辞めるわけにはいかないものの、我慢することが正解とも限りません。
状況によっては転職先が決まっていなくても辞めたほうが良いケースもあるので、退職を判断する際の具体例を紹介していきますね。
今すぐにでも退職したほうが良い5つのケース
今まで頑張ってきたからこそ簡単に辞めることはおすすめしませんが、なかには今すぐにでも退職したほうが良いケースもあります。
過酷な労働が続き正常な判断ができなくなってしまっている可能性もあるので、今すぐ退職すべき5つのケースを詳しく紹介していきますね。
- パワハラを受けている
- 先輩看護師のなかには指導とは程遠いハラスメントをする人もいるため、我慢しすぎるのはよくありません。
だんだんエスカレートしていく場合もあるので、度を越えている場合は早く逃げ出しましょう。 - 心や体の状態が良くない
- 人間関係や労働環境など要因はたくさんありますが、心や体の不調を感じた場合は異動や転職を検討してください。
つらい状況を放置していると長期間働けなる可能性もあるので、手遅れになる前に行動してくださいね。 - 看護師の仕事自体が嫌になった
- 看護師は患者さんに寄り添うことも仕事の一部なので、看護師の仕事が心底嫌になった場合は今すぐ辞めても問題ありません。
1度看護の世界を離れて戻ってくる人もいるので、頑張ったことは無駄にはならないですよ。 - プライベートに支障をきたしている
- たとえば残業と夜勤が続き家に帰って寝ているだけの状態になってしまっては、何のために働いているのかわからなくなってしまいますよね。
プライベートあってこその仕事なので、ワークライフバランスを整えると仕事も頑張れるようになります。 - 残業代が支給されない
- 長時間の残業を強いられても残業代は一定額、残業代が支給されないなど給料に不満がある場合、すぐにでも辞めたほうが良いです。
とくに先輩看護師が「今までずっとそうだった」という場合は現状は変わらないので、残業代が支給される職場への転職をおすすめします。
職場の環境や人間関係に問題がある場合は無理をして働き続ける必要はないので、早急に辞めることも検討してください。
なかにはメンタルの不調で数年間働けなくなった人もいるので、自分の心と身体の健康を1番に考えてくださいね。
パワハラや残業代未払いなど問題のある職場は簡単に辞められないケースが多いので、退職代行の利用も視野に入れて検討してみてください。
もう少し頑張る価値がある2つのケース
誰しも仕事を辞めたいと思った経験はあるものの、もう少し頑張れば状況が変わるかもしれないケースもあります。
焦って転職をすると後悔してしまう可能性もあるので、もう少し頑張る価値はある2つのケースを紹介していきますね。
- 看護師としての経験が浅い
- まだ仕事に慣れていない場合はミスが続くことはあるので、ミスを減らすことで指導の回数も減っていきます。
同じミスをしないよう、対策を練ってみてくださいね。 - 転職したばかり
- 新しい環境で仕事を覚え、人間関係を構築しているのは非常に大変なことです。
仕事に慣れてくれば改善されるかもしれないので、ある程度働いてから見極めても遅くないですよ。
どうしても辞めたい場合は同僚に相談をしたり有休を取得し、今後のことをゆっくり考える時間をもうけてみてください。
少し時間が空いても辞めたいと思えば退職に向けて動き出せば良いので、焦らずに決断してくださいね。
病棟看護師におすすめの転職先5選
残業や夜勤に疲れてしまう病棟看護師だからこそ、転職先に求める条件に勤務時間や労働条件をあげる人が多いです。
今まで病棟で働いてきた経験は強みになるので、病棟看護師におすすめの転職先を5つ紹介します。
辞めたあとのビジョンや転職先へ求める条件を考えてから転職活動をおこなうと、入職後のミスマッチを防げます。
さまざまな場所で働けるからこそ「どこで働こう」と悩んでしまうものなので、病棟看護師におすすめの職場を詳しく解説していきますね。
1.夜勤や残業がない「クリニック」
日勤のみで働きたい、家の近所で働きたい人におすすめなのが、ワークライフバランスが取りやすいクリニックです。
入院施設のないクリニックは夜勤がなく診療時間も決まっているため、比較的残業が少なく働きやすい職場の1つです。
- 診療科目が特化しているため、専門的な知識やスキルを習得できる
- アットホームな雰囲気で、プライベートの話もしやすい
- 施設数が多く、勤務場所や診療科目が選びやすい
- 比較的症状が軽度の患者さんが多く、高度な医療スキルを求められない
- 残業が少なく、仕事とプライベートを両立できる
- 勉強会やセミナーも多くて月に1回~数回程度しかない
クリニックは仕事とプライベートが両立できるだけでなく専門分野も学べるので、看護師としてスキルアップもできます。
求人件数も多く自分に合う条件のクリニックを探しやすいので、プライベートを大切にしたい人は求人を探してみてくださいね。
2.経験を積んだ人におすすめの「訪問看護」
訪問看護は夜勤がなく日勤がメインですが平均年収は約430万円と給与水準が高く、しっかりと稼ぎたい人から人気があります。
人気がある理由は給与水準以外にもあるので、訪問看護のメリットを紹介していきますね。
- 交代制でオンコールはあるものの、土日祝日休みが多い
- 直行直帰ができ、柔軟な働き方ができる
- 午前中のみ、週〇日など働き方が選べる
- 1人になる時間があり、仕事中にリフレッシュできる
- 早出や残業が少ないため、プライベートの時間を確保しやすい
高齢化が進み在宅医療のニーズが伸びているため求人数も多く、自宅近くで理想の職場を探せるのも魅力の1つです。
ただし、夜間や休日にオンコールの対応をするステーションが多いので、かならずオンコールの有無を確認してから転職先を決めてくださいね。
3.休日はしっかり休める「デイサービス」
ほとんどのデイサービスは土日祝日休みでカレンダー通りの生活が送れ、夜勤もないためプライベートを重視する人から人気がある職場です。
要介護2以下の人が入所するため、健康管理や介助がおもな仕事で、介護施設のなかでも医療行為が少ないのが特徴です。
- 午前中のみ、週〇日など働き方が選べる
- 医療行為が少ないため、ブランクがある人でも働きやすい
- 高齢者とのコミュニケーションスキルが磨ける
- 利用者の容態が急変するなど緊急的な業務が少ない
- 病院勤務と比較すると精神的負担が少ない
8時~17時、8時半~17時半など勤務時間が規則的で、プライベートの予定が立てやすいのもメリットの1つです。
ただし、夜勤がないぶん給料が下がってしまうので、メリットとデメリットを天秤にかけたうえで転職するか決めてくださいね。
4.ガッツリ稼げる「美容看護師」
20代~30代の看護師に人気の美容クリニックは、自由診療ということもあり残業をしなくても病棟と同等の給与がもらえます。
クリニックによってはインセンティブで給与アップも目指せるので、月収50万円も夢ではありません。
- 割引価格で施術が受けられる
- 夜勤がなく残業も少ないため、プライベートが充実する
- 最新美容の知識やスキルが身につく
- 駅から近い場所にクリニックがあり、交通の便が良い
- 一般企業で通用するビジネスマナーが身につく
地域差はあるものの未経験でも月収30万円以上の求人がたくさんあるので、夜勤なしでしっかり稼ぎたい人におすすめの職場です。
美容が好きでコミュニケーションが苦にならない人であれば楽しく働けるので、ぜひ1度チャレンジしてみてくださいね。
5.仕事に疲れた人におすすめの「単発バイト」
派遣やパートは「週〇日」「〇ヶ月」など就労日数が決められていますが、単発バイトは1日単位の仕事のため柔軟な働き方ができます。
Wワークだけでなく、育児や介護などの手が空いた時間に働きたい、落ち着いて今後のことを考えたいなど、さまざまな事情の人におすすめの働き方です。
- いろいろな職場を経験でき、視野が広がる
- 首都圏など依頼数が多い地域の場合は、すぐに働ける
- 時給が高く、短時間でもしっかりと稼げる
- わずらわしい人間関係がない
- ほぼ残業がなく、残業があっても分単位で給与が発生する
正社員のように大きく稼ぐことはできないものの、柔軟な働き方ができるのが単発バイト最大の魅力です。
転職先は決まっていないが今すぐ辞めたいという人でも、単発で収入を得ながらゆっくりと転職先を選べますよ。
✓ 登録者約10万人の単発バイトアプリ
✓ 面接も履歴書も不要ですぐバイトができる
✓ 関東・関西・東海エリアなど19都道府県に対応
「看護師の辞めどきはいつだろう..」よくある疑問を一挙公開
仕事を辞めることは大きな決断なので、辞めたいとは思っていてもそう簡単に決心できず悩んでしまいますよね。
辞めるタイミング、辞めたあとのことなど考えれば考えるほど不安になってしまうものなので、よくある疑問を紹介していきます。
- 看護師を辞めて違う仕事ってどうなの?
-
看護学校を卒業してすぐ看護師として働き始めるため、ほかの職種を経験したことがない人が大多数です。
ほかの職種に挑戦することで看護師の良い部分も悪い部分も改めて考え直せるので、気になる仕事があればチャレンジしてみるのも悪くないですよ。
- 看護師だけど責任のない仕事はある?
-
どんな仕事にも責任はつきものなので「まったく責任がない仕事」というのはありません。
ただし、クリニックや有料老人ホーム、デイサービスや保育園など命にかかわらない仕事はたくさんあるので、穏やかな気持ちで働きたい人におすすめです。
参考記事: - 看護師だけどゆるく働きたいときはどうすればいい?
-
「看護師の仕事は好きだけど忙しい職場が嫌」という人は、比較的ゆっくりと働ける職場がおすすめです。
たとえば「コールセンター」「慢性期」「デイサービス」「検診センター」など、病院以外の施設であれば比較的ゆるく働けますよ。
参考記事: - 看護師を辞めたいけど言えないときはどうすればいい?
-
職場の事情や自分の性格など伝えられない事情はありますが、できれば自分の口から退職の意思を伝えるべきです。
「上司に怒られる」「引き止められて強く言えない」などの事情で辞められないことがわかっている場合、乗り気でないかもしれませんが退職代行を使うとスムーズに辞められます。
参考記事:
心身の不調をきたしているなど緊急性の高い場合は、退職代行を利用し即日退職も検討してみてくださいね。 - 看護師のやめどきっていつ?
-
どうしても今すぐに辞めたい事情がない限り、ベストなタイミングを見極めてから辞めると良いです。
夏か冬の「ボーナス支給後」
迷惑をかけず辞められる「看護研究が落ち着いた時期」せっかく今まで頑張って働いてきたからこそ、ボーナス受け取り後の迷惑がかからない時期が1番おすすめです。
辞めるタイミングや辞める方法など悩みは尽きないものの、自分の意思を固めたうえで転職活動を進めていってくださいね。
退職の悩みを相談できる上司や同僚がいない場合、転職エージェントに登録し担当のコンサルタントにアドバイスを求めるのも1つの手です。
病棟看護師を辞めたいなら後悔しないよう情報収集から始めよう
夜勤や長時間の残業、土日祝日関係なく年中忙しい病棟看護師は、非常に過酷な労働環境のなかで働いています。
そのうえ人間関係や満足のいく収入が得られないなど不満が溜まると「辞めたい」と思ってしまうのは当然のことなので、今の状況から抜け出すことも考えてみてくださいね。
- 病棟で働く看護師は労働環境や収入、人間関係などさまざまな不満を抱えながら働いている
- 実際に病棟看護師を辞めると「もっと早く辞めれば良かった」と後悔する人が多い
- 病棟以外の職場であれば比較的ゆるく働けるため、心身ともに楽になる
「こんな環境は嫌だ」と辞めたい気持ちはわかりますが、焦って転職先を決めるとミスマッチを起こしやすく転職に後悔してしまうかもしれません。
転職を成功させるためにもしっかりと転職先の情報を集め希望条件に合致しているのか判断したうえで、転職するか決めてくださいね。
内部情報を聞き出すなら、転職エージェントを活用するとスムーズに転職活動を進められます。
あるある