「人のペースに合わせて働くと疲れてしまう」
「できることなら一人でできる仕事がしたい」
と思うことはありませんか？
職場で働くスタッフの数が多いほど人間関係に悩み、自分のペースで働けず「一人になりたい」と不満に感じてしまいますよね。
では、看護師が一人でできる仕事には、どのような種類があるのでしょうか？
この記事を見れば看護師が一人もしくは少人数の職場、一人で黙々と仕事ができる職場がわかり、どこで働けば自分のペースで仕事を進められるのかがわかります。
「人に気を使いたくない」「マイペースに働きたい」と考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
マイペースでもOK！看護師が一人でできる仕事10選
看護師として働いていると人と関わることが多く、人間関係に疲れてしまった人も多いのではないでしょうか。
完全に一人で完結する仕事は少ないものの極力人と関わらずに働ける職場はあるので、人との付き合いが少ない10個の職場を紹介します。
数は少ないものの人と関わらずにマイペースで働ける職場はあるので、マイペースな方や人間関係に悩みたくない看護師におすすめです。
「一人の作業が多い」「職場に看護師が少ない」「人とかかる時間が少ない」という条件を満たす職場を紹介するので、転職先選びの参考にしてください。
1.訪問看護
在宅医療を希望する利用者の自宅へ行く訪問看護は、日常生活のサポートや医師の指示にもとづき医療処置をおこないます。
出勤時やお昼、退勤前の申し送り以外は一人の時間が多いので、看護師同士のコミュニケーションを最低限にしたいと考える人におすすめの職場です。
| メリット | 午前のみ、週3日など時間の融通が利く 夜勤はないが収入は高い |
| デメリット | オンコール対応がある可能性がある 夏や冬の移動が大変 |
利用者一人ひとりとゆっくり関われるので、慌ただしい職場は嫌だという人にもおすすめです。
訪問先へ移動している時間は自分だけの時間になりリラックスできるので、定期的に息抜きをしながら働けますよ。
2.健診センター
健診(検診)センターは病気の予防や早期発見を目的に検査をおこない、問診や採血、診察補助など仕事内容は多岐に渡ります。
しかし、あらかじめ決められた担当業務を黙々とこなすだけなので、一人で仕事に取り組める環境が整っています。
| メリット | 予約制で受診数が決まっているため、残業がない 土日祝日は休みでプライベートが充実 |
| デメリット | 患者さんとゆっくり向き合う時間がない 看護スキルが身につかない |
自分の役割に集中し仕事に取り組めるので、周りに看護師がいてもあまり気になりません。
1日に100人以上採血を担当することもあるので、採血スキルに自信がありルーティン業務を好む方におすすめの職場です。
3.企業の医務室
企業の医務室や健康管理室で従業員の健康診断や保健指導をおこなう産業看護師は、労働者500～600名に1人配置することが望ましいと言われています。
しかし、規模に関わらず産業看護師は1人だけというケースも多く、自分のペースでコツコツ仕事を進められます。
| メリット | 企業の福利厚生を受けられる デスクワーク中心で体力的負担が少ない |
| デメリット | 看護スキルが低下する可能性がある 求人が少なく転職が難しい |
ほかの社員や産業医と協力する必要はあるものの基本的には1人で仕事をおこなうので、気を使いながら働くのはが疲れてしまう人にピッタリの職場です。
8時～17時、9時～18時など企業の勤務時間に合わせカレンダー通り働けるので、プライベートや福利厚生を重視する看護師から人気があります。
4.コールセンター
保険会社や製薬会社、医療機器メーカーなどに勤務し、健康や服薬に関する問い合わせ業務をおこないます。
一対一で対話し声だけで判断しなければいけない難しさはありますが、自分の机に向かって作業するため一人で黙々と仕事ができます。
| メリット | デスクワークのみで体力的負担が少ない 髪色やネイルなど規定がなく、オシャレを楽しめる |
| デメリット | 臨床経験にカウントされない可能性がある 基本的な看護スキルが鈍ってしまう |
発声練習や敬語の使い方を実務演習で学んでから電話を受けるので、しっかりと研修をしてから業務にあたるので初心者でも安心して応対可能です。
慣れるまで大変な仕事ではあるものの電話対応に没頭できるので、最低限人と関わりながら自分の仕事に集中したい人におすすめの仕事です。
5.イベントナース
コンサート会場やイベント会場でケガ人の対応をおこなうイベントナースは、単発での仕事が多くスキマ時間を活用し働けると人気の仕事の1つです。
単発だからこそ人間関係や仕事に関して悩むことがないので、精神的負担な負担を減らし働きたい方におすすめです。
| メリット | 他職種の人とも関わり視野が広がる 待機して待っているだけでも給料がもらえる |
| デメリット | 臨機応変な対応、判断力が求められる 土日祝日にイベントが集中している |
イベントの種類も多種多様で気分転換しながら働けるので、1つの場所でじっとしているよりも職場を変え新鮮な気持ちで働きたい人に向いています。
同じスタッフと何回も顔を合わすことがないからこそ面倒な人間関係のトラブルに巻き込まれないので、人間関係に嫌気がさし一人で働きたいと考えている人におすすめです。
6.デイサービス
要介護者を日帰りで支援するデイサービスは食事や入浴の介助、レクリエーションなど、介護士と連携し利用者のサポートをおこないます。
看護師の配置が一人または数人なので、自分のペースで看護業務を進めたい人におすすめの職場です。
| メリット | 夜勤がなくワークライフバランスを取りやすい 医療行為が少なく精神的な負担が軽い |
| デメリット | 夜勤がないため給与が低い サポート業務が多く看護スキルが向上しない |
非常勤の場合は「午前中だけ」「6時間勤務」など働き方を柔軟に選べるので、子育てやブランク明けの人でも無理なく働けます。
仕事中一人になる時間はないものの看護師の配置が少なく気持ちはラクなので、高齢の方と関わるのが好きな人にピッタリの仕事です。
7.治験コーディネーター
新薬開発の際に安全性を確かめるために臨床試験をおこなう治験コーディネーター（CRC）は、被験者への説明から文書作成までさまざまな仕事をおこないます。
医師や被験者とのコミュニケーションは必要不可欠ですが、おもに書類作成をおこなうため自分のペースで仕事を進められます。
| メリット | 土日祝日休みで残業も少ない 疾患や臨床検査の知識が身につく |
| デメリット | 未経験の場合は給与が低い 看護師のキャリアがブランクになってしまう |
書類作成や事務処理などのPCスキルを身につけなければいけないものの、書類作成中は一人で仕事に没頭できるので精神的な負担が少ないです。
病院と企業の板挟みになることもありストレスを感じることもあるので、PCに向かい黙々仕事を進めたい人におすすめの仕事です。
8.保育園や幼稚園
すべての保育園や幼稚園が看護師を配置しているわけではありませんが、認可保育園を中心に各園に1人看護師を配置する園が増えてきました。
園児の健康管理だけでなく保育業務も兼任するため看護業務以外の仕事もありますが、可愛い子どもと関わりながら働けるのがメリットの1つです。
| メリット | 土日祝日休みでプライベートが充実する 医療行為が少なく精神的にラク |
| デメリット | 日勤のみで残業がないため給与が低い 看護スキルが身につかない |
園児や保護者、保育士と関わりながら働くので一人の時間はないものの看護師は自分だけというケースが多いので、ほかの看護師の目を気にせず仕事に没頭できます。
子どもの成長を見守れるやりがいのある仕事なので、子育てや小児科の経験を活かしたい人におすすめの仕事です。
9.ワクチン接種会場
ナースではたらこを運営するディップがアンケートをおこなったところ、6割以上の看護師が「応募したい」「検討したい」と検討するほど人気が高い仕事です。
短期アルバイトや単発の求人が多く、コロナワクチンの接種も落ち着いたのでインフルエンザや企業、介護施設に訪問して集団接種をおこないます。
| メリット | 時間に融通が利き1日単位で働ける 人間関係のストレスが少ない |
| デメリット | 求人が少なく一定期間しか働けない まったく求人がない地域もある |
健診センターのように看護師の人数は多いものの自分の仕事に集中できるので、ほかの看護師とかかわりが少ないです。
インフルエンザワクチンの接種は8～9月頃に求人が出るので、気になる方は定期的に求人をチェックしてください。
10.フリーランスナース
医療機関や企業と雇用契約を結ばず仕事ごとに契約を結ぶフリーランスナースは、自由度が高く面倒な人間関係に悩まされないのがメリットです。
常勤看護師のヘルプ要員やイベントなどの単発の仕事など自由な働き方ができるのが魅力なので、わずらわしい人間関係が嫌な人にピッタリの働き方です。
| メリット | 勤務する場所や時間を自由に選べる やりたい仕事に専念できる |
| デメリット | 営業スキルがなければ仕事を獲得できない 即戦力が求められる |
自由な働き方ゆえに責任もともないますが、実力や条件によっては年収600万円以上も目指せます。
同じ職場でずっと働くのが嫌だ、サッパリとした人間関係がいいという人向けの働き方なので、自分の業務に専念したい人におすすめです。
副業でもOK！看護師が一人でできる在宅の仕事3選
看護師の配置が少ない職場や一人で仕事をこなせる職場はあるものの、なかには「医療現場を離れたい」「完全に一人になりたい」と感じる人もいるのではないでしょうか。
そこで、副業にもなる在宅ワークを3つ紹介するので、ゆくゆくは看護師を辞め自宅で稼ぎたいという方は参考にしてください。
在宅ワークは時間と場所にとらわれず一人で黙々作業できるので、誰とも関わりたくない、オンライン上のやり取りで済ませたいという人におすすめの働き方です。
3つの在宅ワークの仕事内容から必要なスキル、収入の目安などを詳しく解説していきますね。
1.医療系ライター
看護師ライターやメディカルライターとも呼ばれる医療系ライターは、テーマやキーワードに沿いWeb上の記事を執筆するのがおもな仕事です。
専門知識や経験を活かしWebライターをやっている看護師は多いので、ネット環境とPCさえあればスキマ時間を活かし副業を始められます。
| メリット | 執筆で得た知識を本業に行かせる スキマ時間にコツコツ作業を進められる |
| デメリット | ただ文章を書くだけでは稼げず、勉強が必要 激戦ジャンルで競争率が高い |
| 見込み収入 | 3,000円～50,000円/月 |
| 報酬形態 | 1文字0.5円～2円 1記事1,000円～3,000円 |
Webライター初心者の場合1文字あたり0.5円～1円未満も珍しくないものの、専門知識のある看護師ライターは1文字1円以上の案件もあり稼ぎやすいです。
クライアントとのやり取りもテキストベースで負担がかからないので、自分のペースで仕事をしたいが納期があったほうが頑張れるという人はチャレンジしてみてください。
2.ブログやアフィリエイト
Webライターと同じようにテーマやキーワードに沿い記事を執筆するのは同じですが、ブログやアフィリエイトは誰の指示も受けず自分の裁量で作業できるのが違いです。
ブログは大きくわけるとGoogleアドセンスなどの広告収入と、商品やサービスを紹介し購入してもらうアフィリエイトの2種類に分類されます。
| メリット | 興味のある情報を発信できる 自分のペースを崩さず執筆できる |
| デメリット | 執筆以外の部分も勉強しなければいけない 報酬がないまま働く可能性もある |
| 見込み収入 | 0～30,000円 |
| 報酬形態 | 広告収入 アフィリエイト |
知識や経験を活かし自分のコンテンツを作っていくので、きちんと時間管理ができ指示がなくても作業ができる人におすすめの働き方です。
クライアントがいないからこそ誰とも関わらずに仕事ができるので、自分のペースで記事を書きたい人はぜひチャレンジしてみてください。
3.データ入力
PCとネット環境さえあれば誰でも始められるデータ入力は、紙やPDFファイルに記載されている情報をWordやExcelに入力していく仕事です。
文章を入力するだけでなく音声データを文字起こしする「テープ起こし」もデータ入力に分類され、タイピングさえできれば特別なスキルはいりません。
| メリット | 未経験でも始めやすい パソコンスキルが身につく |
| デメリット | 同じ作業を繰り返さなければいけない 初めのうちは単価が安い |
| 見込み収入 | 100円～200円/1000文字あたり |
データ入力は文字単価が安いもののPCさえあれば誰でもできるので、とりあえず在宅ワークを始めてみたいという人におすすめです。
クライアントとの連絡も受注と納品時だけで負担に感じないので、スキルはないが一人でできる仕事を探している方はぜひチャレンジしてみてください。
看護師が一人でできる仕事をするメリットとデメリット
看護師は一人でできる仕事が少ないこともあり、メリットやデメリットを具体的に考えにくいですよね。
そこで、一人で仕事をするメリットとデメリットを紹介していくので、自分に合う働き方なのか考える参考にしてください。
患者や家族、スタッフや医師と関わる人が多い看護師なので、なるべく人と関わらずに働きたいと思うのは当然のことです。
しかし、一人で働く仕事は向いている人と向いていない人にクッキリ分かれるので、メリットとデメリットを詳しく解説していきますね。
一人で仕事をする5つのメリット
自分の仕事を黙々とこなせる、看護師の配置が少なく気を使わずに働けるということは、自分のペースで仕事ができるということです。
つねに人目を気にしたり同僚の存在をプレッシャーに感じる人ほどメリットが大きいので、一人で仕事をする良いところを5つ紹介します。
- 他者との関りが少なく、自分の仕事に集中できる
- わずらわしい人間関係に悩まない
- 誰にもペースを乱されず仕事ができる
- 在宅の仕事もあり時間にゆとりが生まれる
- 命に関わる仕事ではないため、精神的負担が軽減する
- 医療機関以外の場所で働くことで視野が広がる
関わる人数が少ないほど人間関係のストレスは減りますが、自分のペースで業務を進めると仕事に対するストレスも軽減します。
一人で仕事をおこなう責任はともなうものの自由度が高く自分の時間を大切にできるので、誰にも頼らず仕事をできる方はぜひ挑戦してみてください。
一人で仕事をする3つのデメリット
人間関係に悩まされずストレスも少ない一人でおこなう仕事ですが、当然メリットだけでなくデメリットもあります。
デメリットを把握したうえで一人で働くのか、ほかにスタッフがいる環境で働いたほうがいいのか判断したほうがいいので、3つのデメリットを紹介していきますね。
- 困ったときに頼れる人がいない
- 高度な看護スキルが身につかない
- 日勤のみの職場が多く収入が減る
自由度が高く責任をともなう働き方をメリットと捉える人もいれば、看護師が自分だけ、極端に少ないという職場はプレッシャーがかかり自分には向かないと考える人もいます。
一人でできる仕事の多くは命に関わる対応を求められないので、臨床経験があり緊急時の対応ができる人なら不安に感じずに働けますよ。
看護師が一人で仕事をする際に求められる3つの能力
訪問看護のように一人でおこなう仕事もあれば、健診センターのように複数看護師がいるが自分の仕事に集中できるケースもあります。
どの仕事をおこなうのかで求められるスキルは異なるものの、持っていると働きやすくなる3つのスキルを紹介します。
一人でできる仕事の多くはルーティンワークが多く慣れればラクなので、大変なのは仕事に慣れるまでの期間です。
職種にもよりますが問題解決能力とコミュニケーション能力は必要不可欠なので、どのようなスキルを求められるのか詳しく解説していきますね。
1.自分だけで問題を解決できる能力
一人で仕事をおこなう、看護師が自分だけという場合は問題のすべてを自分で解決しなくてはいけないので、問題を解決できる能力が必要です。
- 迅速かつ的確な決断力
- 自分の知識の範囲内で問題を解決する能力
- 予測不可能な事態に対応するストレス管理
疑問や問題が起こったときに可視化し調べる習慣をつけておくと対処しやすくなるので、問題解決能力を鍛えていってくださいね。
2.コミュニケーション能力
さきほど訪問看護や健診センター、企業の医務室は一人でできる仕事だとお伝えしましたが、利用者や職員などコミュニケーションを取らなければいけません。
ときに一人ひとりとじっくり対話し向き合わなければいけない場面もあるので、コミュニケーション能力は必要不可欠です。
- 感情や表情をくみ取り、ニーズを適切に理解する
- 医師などと連携しケアをおこなうスキル
- 姿勢や表情など非言語なコミュニケーション
会話や表情からくみ取るだけでなく分かりやすく伝えるスキルも求められるので、相手に合わせて対話するスキルを磨きましょう。
3.文書作成能力やPCスキル
医務室や治験コーディネーターなどデスクワーク中心の仕事の場合、文書作成能力やPCスキルが求められます。
- 性格で明確な文章を作成できる能力
- データ管理など表計算のスキル
- 資料作成やプレゼンの資料などを作るスキル
病棟で働いていると使わない文書作成や資料作成のスキルが求められるので、働きながら徐々に身につけていってください。
どんな一人でできるを求めるのかで働き方が変わる
病棟やクリニックなど医療機関で働いていると一人でできる仕事はないものの、訪問看護や企業など自分のペースで仕事を進められる職場は存在します。
「看護師は一人だけ」「看護師は複数人いるが自分の仕事に集中できる」など違いはありますが、マイペースで働けるので人間関係に悩まず仕事に取り組めますよ。
- どんな一人を求めるのかで選ぶ職場は変わるので、自分に合っている仕事を探すべき
- 周りに看護師がいないと人間関係や仕事のストレスが減り、自分のペースで働ける
- 一人でおこなう仕事は責任がともない大変だが、自由度が高く自分の時間を大切にできる
看護師の配置が少ない仕事や一人で仕事をこなせる仕事もありますが、本当に誰とも関わりたくないという場合は在宅ワークという方法もあります。
周りの人にペースを乱されると自分が理想とする働き方ができないので、心の健康を守るためにも自分らしく働ける職場を探してみてください。
ミヤずーっと人に気を使いながら働くと疲れてしまうので、自分が求めている一人とは何なのか突き詰めて考えてみてください。
今すぐ転職は考えていない人も情報収集はおこない、いざというとき行動に移せる準備をしておいたほうがいいです。
職場に限界を感じ焦って仕事を探すとミスマッチが起きやすくなってしまうので、長く働ける職場を探すためにもリサーチに時間を使ってくださいね。
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