看護師の給料が割に合わないと感じる5つの理由|安い給与が不満で辞めたいときの対処法3選

    「看護師の給料って安いの?もう辞めたい…」

    「仕事内容と給料が割に合わない気がする…」

    と思うことはありませんか?

    夜勤や残業、わずらわしい人間関係のなか仕事を頑張っていても、なぜこんなに給料が少ないんだろうと悩んでしまいますよね。

    心身をすり減らしながら働いてても、給料が割に合わないと感じながら働いている人も多いのではないでしょうか。

    この記事を見れば割に合わないと感じる理由から、今よりも給料を上げる方法までサクッと理解できます。

    「こんなに頑張っているのに…」と悩み給料に不満を方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

    • 頑張って働いても給料が全然上がらない
    • 重労働で精神的にも負担が大きいのに給料は安い
    • 業務時間外にも勉強が必要なのに実質タダ働き

    ときには人の命を預かる看護師の仕事は心身ともにハードな仕事ですが、大変な割に給料が安いと感じながら働いているナースは非常に多いです。

    給料を上げるために夜勤の回数を増やすのも手段の1つではあるものの、無理をすれば身体を壊してしまうかもしれません。

    手っ取り早く給料を上げるなら転職が1番早いので、現状に不満を抱えている人は待遇の良い職場を探してみてください。給料が高くても勤務環境が悪ければ転職の意味がなくなってしまうので、しっかりとリサーチしたうえで転職先を決めてくださいね。

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    一般職よりも給与は高め!看護師の給料は本当に安いのか

    夜勤や残業など仕事が大変な割に「仕事量と給料が見合っていない」と感じる看護師が多い中、ほかの職種よりも看護師の年収は高いです。

    医師や薬剤師を除けばほかの医療・福祉職よりも給料は高いので、世代別の看護師の平均年収を紹介します。

    年齢月収年間賞与年収
    20~24歳28万4600円47万円388万5200円
    25~29歳31万7700円75万円456万2400円
    30~34歳32万3600円77万円465万3200円
    35~39歳33万1200円83万円480万4400円
    40~44歳34万6100円89万円504万3200円
    45~49歳35万3600円92万円516万3200円
    50~54歳36万2200円95万円529万6400円
    55~59歳35万9900円96万円527万8800円
    60~64歳31万3200円66万円441万8400円
    65~69歳29万2700円57万円408万2400円
    70歳以上27万7900円35万円368万4800円
    20~59歳までの平均33万4862円82万円482万4600円
    (出典)平成29年賃金構造基本統計調査

    前年代の中でもっとも年収が高い50代以上の女性でも平均年収は434万円なので、ほかの職種と比較すれば看護師は高収入だと言えます。

    しかし、夜勤や残業、女性社会ならではの人間関係など総合的に判断すれば、今の年収が割に合わないと感じながら働いている看護師は多いです。

    ミヤ

    国税庁の調査によると年収500万円以上の女性は全体の12%ほどなので、女性の中で高年収の部類に入ることは間違いありません。

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    看護師の給料が割に合わないと感じる5つの理由

    同年代の女性より100万円ほど看護師の年収は高いものの、日本看護協会の調査によると約半数の看護師が「賃金に不満あり」と回答し離職を考えています。

    なぜ年収は他くても給与が不満なのか、代表的な理由を5つ紹介します。

    割に合わない理由
    1. 心身の負担が大きい
    2. サービス残業がある
    3. 業務時間外に勉強が必要
    4. 休みが取りにくく疲労が回復しない
    5. 人間関係が大変で心がすり減る
    この5つが
    代表的な
    原因です

    看護師の仕事は心身の負担が大きく仕事が激務なので、割に合わないと感じている人は非常に多いです。

    たとえ一般的な女性より年収が高くても夜勤があり大変な仕事なので、なぜ看護師の給料が割に合わないと感じるのか理由を詳しく解説します。

    1.心身ともに負担が大きいから

    ときに人の命を預かる看護師の仕事は精神的なストレスを感じやすく、体力を使う仕事が多いため疲労が溜まりやすいです。

    心身の負担が大きいと感じている人ほど「責任のわりに給料が安い」「ハードな仕事なのに給料が安い」など、不満に感じてしまいます。

    負担に感じることの一例
    • 勤務時間が長く、シフトが不規則
    • 入浴や体位交換など体力的負担の大きい仕事が多い
    • 慢性的な人手不足で長時間業務を強いられる
    • 患者さんの苦しんでいる姿を見て、感情的なストレスが生じる
    • つねに感染リスクにさらされ、健康への不安がつきまとう

    看護師の仕事は「きつい・汚い・危険の3K」「3Kに加え給料が安い・休暇が取れないなど9K」と言われるほど大変で、大変な割に給料が上がらないと感じるのは当然のことです。

    また、危険を伴う仕事へ手当がないことから割に合わないと感じている人もいるので、看護師の不満は貯まる一方です。

    2.サービス残業をしなければいけないから

    残業がつらいと感じる3つの理由でも紹介していますが、看護師の9割が残業をおこない5人に1人は月に20時間以上の残業をおこなっています。

    残業代が出れば不満に感じる人は少ないものの、残念ながら看護業界ではサービス残業が横行しています。

    (出典)PRTIMES

    看護の仕事に緊急入院や急変などのイレギュラーな対応だけでなく、情報収集の前残業など1日の中でやることがたくさんあります。

    調査でもわかる通り約半数の看護師は働いた分の残業代をもらえていないので、割に合わないと感じるのは仕方のないことです。

    3.業務時間外に勉強しなくてはいけないから

    つねに医療は進歩し新しい知識が必要ということもあり、業務後や休日に勉強をしたり勉強会へ参加をするケースもあります。

    院内研修を勤務扱いしている病院は2割ほどと少なく、日本看護協会の調査によると直接的な仕事以外で1番時間外労働をおこなっていることが分かります。

    (出典)看護師白書2019年度版

    たしかに研修や勉強会は自己学習だけでは補えないスキルを身につけるのに最適な場ではありますが、仕事で疲れた看護師にとっては苦痛でしかありません。

    本来であれば休める時間に勉強をおこなうとプライベートがおろそかになってしまうので、オンとオフが切り替えられないと思い不満に感じてしまうものです。

    4.休みが取りづらく疲労が回復しない

    看護師の年間平均休日は110日前後と言われ、一般的な企業とさほど年間休日数は変わりません。

    しかし、病棟で働いていると「4週8休」「週休2日制」「完全週休2日制」の3つのパターンがあり、連休が取りにくく休んだ気がしないという人が多いです。

    連休が取りにくい理由
    • 平等に看護師全員のシフトを組んでいる
    • 人手不足で希望が通りにくい
    • 経験が浅い場合、先輩に気を使い休暇申請できない

    せっかく休みが取れても疲れていて1日何もできないことも多く、こんなに疲れる仕事なら給料が高くてもいいのにと悲しい気持ちになってしまいます。

    有給休暇が申請しやすい環境なら、思い切って連休を取り疲労を回復するのも1つの手です。

    5.職場の人間関係が大変で心がすり減る

    男性看護師が増えてきたとはいえ女性しかいない職場も多く、女同士ならではの人間関係のいざこざがつきものです。

    ただでさえ仕事が大変で疲れているのに、面倒な人間関係に巻き込まれ心まで擦り減ってしまった人も多いのではないでしょうか。

    人間関係が良好とはいえない職場の一例
    • 無視や陰口、嫌味などが横行している
    • 先輩ナースの態度が高圧的
    • 仕事が忙しく雰囲気がギスギスしている
    • お局看護師が理不尽な態度をとっている
    • 仕事を押し付け合い、

    看護師はスタッフだけでなく患者さんとも接しなくてはいけないので、仕事中は関わる人すべてがストレスに感じることもあります。

    仕事も人間関係も大変なのに給料が安いと感じれば悲しくなり、ときに辞めたいと思うほど思い詰めてしまいますよね。

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    なかなか看護師の給料が上がらない3つの原因

    給料に不満がある看護師は多いものの、なぜ給料が上がらないのか根本的な原因を考えたことがない人も多いのではないでしょうか。

    なかなか給料が上がらないのは理由があり、代表的な原因は以下の3つです。

    給料が上がらない原因
    1. 運営にコストがかかっている
    2. 医師に高い給料を払っている
    3. 働く職場によって給料が異なる
    この3つを
    解説します

    人員を埋めるために毎日頑張っているのだから給料を上げてほしいと思うのは当然のことですが、なかなか給料が上がらない事情があります。

    事情が分かれば今の職場で頑張るのか好条件の職場へ転職するのか判断しやすくなるので、看護師の給与事情を詳しく解説していきますね。

    1.運営にコストがかかっている

    病院経営には人件費だけでなく、経費や材料費など多くのコストがかかり、黒字経営するために支出を減らす工夫をしています。

    病院経営の中でも5~6割は人件費と言われていますが、残りの5割ほどでさまざまな用途にお金を使わなければいけません。

    人件費以外のおもなコスト
    • 新しい医療機器の導入
    • 施設や設備の維持・改善
    • 光熱費や清掃などの経費
    • 患者の賠償責任や施設の損害などの保険料

    さまざまな費用は診療報酬によって捻出されるため、来院してもらうためにニーズに応える設備が必要です。

    設備や経費を差し引くと人件費に充てられるお金はわずかしかないこともあり、看護師の給料が低くなってしまいます。

    2.医師に高い給料を支払っている

    「あの看護師さんがいいから受診しよう」とは思わず、やはり「あの先生は腕がいいから診てもらおう」と来院する人が多いのではないでしょうか。

    患者さんの治療をおこなう医師は病院の顔となる存在なので、医師の給料は高めに設定されています。

    医師の給料が高い理由
    • 医療機関において必要不可欠なスキルがあり、市場価値が高い
    • 有能な医師を逃さないよう、給与を高めに設定している
    • 医師は治療において法的な責任をともない、責任と比例して給料が高くなる

    看護師も必死で勉強し資格を取得したので悲しくなってしまうものの、医師の高度な専門スキルは医療機関の競争を勝ち抜くために必要不可欠です。

    あらかじめ医療機関ごとに人件費が決まっているため、医師に高い給料を払うと看護師の給料が安くなってしまいます。

    3.働く職場によって給与が異なる

    同じような仕事をしていても病院の設置主体ごとに平均給与が異なり、働く場所によって給料が安いと感じるケースがあります。

    日本看護協会によると病院で働く看護師の平均給与総額は324,446円なので、どこで働けば給料が高いのか10個の設置母体で比較していきますね。

    設置主体平均給与総額設置主体平均給与総額
    国立341,930円公益法人327,668円
    公立340,863円医療法人312,614円
    日本赤十字社350,417円社会福祉法人320,753円
    厚生連331,267円私立学校法人359,667円
    その他公的医療機関321,632円その他法人329,295円

    (出典)日本看護協会 2022年病院看護・助産実態調査

    住んでいる地域や病床数によっても給料は変動しますが、平均給与が1番高い私立学校法人と1番低い医療法人では約5万円弱も差があります。

    今よりもっと給料を上げたい場合は、設置主体や病床数を参考に転職先を絞ってくださいね。

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    安い給料が不満で辞めたいと感じる場合の対処法3選

    「給料が安すぎる」「こんなに安いなら辞めたい」と不満を言いたい気持ちもわかりますが、何もせずに過ごしていても大幅な給料UPは見込めません。

    給料が不満で辞めたい場合は自分で動くしかないので、確実に給料を上げる3つの対処法を紹介します。

    辞めたいときの対処法
    1. スキルアップや昇進を目指す
    2. 副業を始めて+αの収入を得る
    3. 今より給料が高い職場へ転職する
    収入UPを
    目指せます

    給料に不満はあるが職場が好きなのか、職場にこだわらないのかで選択肢が変わるので、自分の心と向き合いどの方法で給与UPを目指すのか考えてみてください。

    辞めたいと思い詰めたときの対処法を、詳しく解説していきますね。

    1.スキルアップや昇進を目指す

    夜勤回数を増やし給料を上げる方法もありますが、夜勤が増えると生活のリズムが崩れるので体に負担がかかってしまいます。

    そこでおすすめなのが、スキルアップや昇進で給与UPを目指す方法です。

    スキルアップできる資格の一例
    • 認定看護師
    • 専門看護師
    • 助産師
    • 保健師
    • 終末期ケア専門士 など

    責任や仕事の増加から役職につきたくないと考える人も多いものの、看護師長なら4~5万円、看護部長なら5~6万円の手当がつきます。

    スキルアップし収入をUPするのか、昇進するのかは人によって異なりますが、手当で収入を増やしたい人は検討してみてください。

    2.副業を始めて+αの収入を得る

    「今の職場は好きだが、これ以上長い時間働きたくない」という人におすすめなのが、スキマ時間を活用しお金を稼ぐ副業です。

    あくまでも副業が認められている職場でしか始められないものの月数万円以上の収入UPが見込めるので、おすすめの副業の一例を紹介します。

    資格を活かして働く副業
    夜勤バイトイベントナースコールセンター
    在宅で働ける副業
    スキルシェア看護師ライターブログ
    ハンドメイド動画編集翻訳
    融通が利く副業
    家事代行ベビーシッター覆面調査

    紹介した副業は一例ではあるものの、スキマ時間に働ける仕事はたくさんあります。

    在宅でできる副業なら移動時間を休息にあてられるので、趣味や特技、強みを活かして働ける副業はあるか探してみてください。

    3.給料の高い職場へ転職する

    1番手っ取り早く給料を上げるなら、今の職場よりも条件の良い職場への転職がおすすめです。

    看護師が転職して年収が下がる5つの原因でも解説していますが、月収や年収以外の面にも着目し求人をチェックしてください。

    給料以外でチェックする部分
    • 資格手当
    • 役職手当
    • 住宅手当
    • 通勤手当
    • ボーナス
    • 退職金制度 など

    手当等で収入が上がるケースもあるので、昇給制度の有無も含めて給与以外の報酬も確認してください。

    自分で探すのが大変、良い職場を探すのが不安という方は、転職サイトを活用すると条件に合う職場を探してくれますよ。

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    看護師が給料が割に合わないと感じたら転職も検討すべき

    ほかの職種に比べ年収が高いので、一概に給料が安いとは言えません。しかし、夜勤や残業を頑張り今の給料だと思うと、悲しい気持ちになってしまうのも事実です。

    なかなか看護師は昇給の機会がないこともあり収入を上げるのは難しいことなので、割に合わないと感じたら条件の良い職場へ転職するのも1つの手です。

    まとめ
    • 一般職よりも給料は高いものの、心身ともに負担が大きく割に合わないと感じている人が多い
    • 今の職場で収入を上げるなら夜勤回数を増やす、スキルアップや役職につく方法にある
    • サービス残業や劣悪な人間関係など労働環境が悪い場合、転職も視野に入れるべき

    残念ながら割に合わないと感じながら働いていても収入が増える見込みは薄いので、我慢するのか新しい環境でチャレンジするのか2つの選択肢しかありません。

    年収を下げず自分の求めている条件と合致する職場へ転職した看護師もいるので、給料が割に合わず辞めたいと感じている方は求人情報だけでも確認してみてくださいね。

    ミヤ

    今すぐ転職するつもりはなくとも、良い求人があれば動けるよう情報収集だけでもしておくと良いです。

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