看護師が転職で年収が下がる5つの原因|おすすめの転職先と給与を上げる3つの方法

    「転職して年収が下がったら嫌だな」

    「どうすれば転職で年収が上がるんだろう」

    と思うことはありませんか?

    待遇や不満を改善するために転職をしようとしても、年収が下がったらと思うと不安になってしまいますよね。

    では、転職で年収を上げるためには何をすればいいのでしょうか?

    この記事を見れば転職で年収が下がる原因がわかり、どうすれば転職で年収を上げるのかがわかります。

    「転職で給与が下がったら…」と不安で行動に打ちせず悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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    目次

    看護師は転職すると年収が下がるの?考えられる5つの原因

    明らかに給与が低い病院であれば転職して給料は上がるものの、看護師が転職をすると年収が下がるのは良くある話です。

    経験年数を積むごとに条件が良い職場へ転職するナースが多いのも年収が下がる原因の1つですが、理由はほかにもあります。

    転職で年収が下がる原因
    1. 好待遇の職場を選んだ
    2. 年収が高くない職場を選んだ
    3. 福利厚生を考えず職場を選んだ
    4. 昇給制度がない職場へ転職した
    5. 自己流で転職活動をしてしまった
    この5つが
    おもな
    原因です

    あまり深く考えず「通いやすい」「労働条件が良さそう」という理由で転職先を選んでしまうと年収が下がってしまうので、年収が下がる原因を知れば現在の給料を維持したままの転職も可能です。

    なぜ転職で収入が減ってしまうのか、看護師の給料事情を詳しく解説していきますね。

    1.好待遇の職場を探すと下がる可能性が高い

    一般職と比べると看護師の年収は高いですが、残業や夜勤の手当てで給料が高いケースが多いです。

    しかし、ライフステージの変化や体力の衰えで経験を積んだ看護師は好条件で転職先を探す人が多く、必然的に給与も下がってしまいます。

    年収が下がってしまう原因
    • 病院からクリニックへ転職
    • 夜勤のない職場へ転職
    • 残業がない職場へ転職

    好条件の職場に転職しても年収が下がらないケースもありますが、条件が良い職場へ転職すると残業や夜勤がなく給与も下がってしまう傾向にあります。

    どうしても今の収入を維持したい場合は、のちほど紹介する年収を下げたくない看護師におすすめの職場を参考にしてください。

    2.そもそも年収が高くない職場を選んでしまった

    ひとことで病院勤務と言っても、経営母体により給与は異なるため年収が高くない職場を選んでしまった可能性もあります。

    病床数が多い大規模病院のほうが給与が高い傾向にあるので、2021年 病院看護・外来看護実態調査 報告書をもとに勤続20年の31~32歳に非管理職の給与目安を経営母体ごとに紹介します。

    月収目安年収目安
    国立259,794円334,188円
    公立267,644円338,084円
    日本赤十字社275,624円346,993円
    済生連253,420円323,234円
    厚生連262,363円324,597円
    その他公的医療機関240,600円310,728円
    社会保険関連団体280,736円345,448円
    私立学校法人272,736円358,662円
    医療法人234,711円308,156円
    社会福祉法人247,964円321,114円
    個人261,611円317,556円

    ※税込給与総額には通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当等を含む(時間外勤務の手当は除く)
    ※夜勤をした場合外套の月に3交代で夜勤8回(2交代で4回)を想定

    頻繁に聞く「国立病院の給与は高く民間は低い」というわけではなく、病床数の少ない病院へ転職をすると給与が下がる可能性があります。

    収入は下がるものの規模の小さい病院やクリニックのほうが余裕を持って働けるので、余裕と給与どちらを重視するのか考えてみて下さい。

    3.福利厚生を考えず職場を選んでしまった

    求人を見る際は月々の給与に目がいってしまいますが、年収を決めるのは毎月の給料だけではありません。

    各種手当やボーナスなども大きな収入となるため、福利厚生を確認せず職場を選ぶと年収が下がってしまう可能性もあります。

    毎月の給与以外の報酬
    • 資格手当
    • 役職手当
    • 住宅手当
    • 通勤手当
    • ボーナス
    • 退職金制度 など

    たとえ基本給は安くても福利厚生が充実していれば年収が上がることもあるので、手当や賞与など福利厚生は収入を決める重要な要素です。

    規模の大きい病院ほど給与以外の手当てが手厚い傾向にあるので、事前にどのような報酬が支払われるのかしっかりと確認してくださいね。

    4.昇給制度がない職場へ転職してしまった

    昇給がない職場へ転職すると、転職時の給与は変わらなくても年数が経過するごとに大きな差が出ることがあります。

    選ぶ病院や施設によって昇給制度は異なりますが、一般的には年齢を重ねるごとに月収や賞与が増えていくものです。

    年齢月収年間賞与年収
    20~24歳28万4600円47万円388万5200円
    25~29歳31万7700円75万円456万2400円
    30~34歳32万3600円77万円465万3200円
    35~39歳33万1200円83万円480万4400円
    40~44歳34万6100円89万円504万3200円
    45~49歳35万3600円92万円516万3200円
    50~54歳36万2200円95万円529万6400円
    55~59歳35万9900円96万円527万8800円
    60~64歳31万3200円66万円441万8400円
    65~69歳29万2700円57万円408万2400円
    70歳以上27万7900円35万円368万4800円
    20~59歳までの平均33万4862円82万円482万4600円
    (出典)平成29年賃金構造基本統計調査

    一般的に昇給は年間3,000円~4,000円ほどしか増えないものの、10年働けば月に4万円弱給与が増えます。

    まったく昇給がないと働く意欲も下がってしまうので、事前に昇給の有無や昇給額を聞いておくと安心して働けますよ。

    5.自己流で転職活動をしてしまった

    転職で年収が下がる最大の要因は、第三者にアドバイスを求めず自己流で転職活動をしてしまうことです。

    自分だけでは市場価値がわからず適切なアピールが難しいので、なぜ自己流で転職活動をするのが良くないのか3つの理由を紹介します。

    自己流の転職活動がダメな理由
    • 自分を低評価し、希望年収を下げてしまう
    • 履歴書や職務経歴書の作成が不十分で交渉材料にならない
    • 自分のスキルにあった求人を見つけることが難しい

    転職において面接や給与交渉は非常に重要ではあるものの、交渉術や自己プレゼンテーションがなければ給与UPは難しいです。

    自己流の転職活動は年収の下落につながることがあるので、転職のプロなどに相談しスキルや経歴をしっかりとアピールしましょう。

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    年収を下げたくない看護師におすすめの転職先5選

    転職で年収が下がってしまう看護師がいる一方、きちんと職場を選べば給料を下げずに転職することも十分可能です。

    年収を下げずに転職するためには職場選びが重要なので、収入が上がる可能性がある職場を5つ紹介します。

    おすすめの転職先
    1. 規模の大きい病院
    2. 手当が支給される職場
    3. 美容クリニック
    4. 介護施設
    5. 訪問看護
    収入UPの
    可能性も

    看護師の給料は能力に比例するのではなく「どこで働くのか」「どんな職場なのか」で決まるので、職場選びの時点で年収が上がるのか下がるのかが決まってしまいます。

    どこで働けば収入を下げずに転職できるのか、おすすめの転職先5つを詳しく解説していきます。

    1.病床数が多く規模の大きい病院

    日本看護協会の調査によると病床数が多く規模の大きい病院ほど基本給与が高く、99床以下と500以上の病院を比較すると毎月5万円ほど差が出ます。

    31~32歳の非管理職の月額給与を見てもわかりますが、年間にすると50万円以上差が出るため、規模の小さい病院へ転職をすると年収が下がってしまうケースが多いです。

    病床数平均基本給与平均税込給与総額
    99床以下237,449円304,829円
    100~199床242,962円314,380円
    200~299床247,499円322,559円
    300~399床258,261円333,738円
    400~499床258,327円334,149円
    500床以上270,299円350,328円

    2021年 病院看護・外来看護実態調査 報告書

    病床数の多い病院へ転職すると給与も増える一方で夜勤の負担が増す可能性もあるので、給与と負担どちらを従事するのかしっかりと考えてみて下さい。

    病院の希望や病床数は目安にしか過ぎないものの、求人を見る際は病床数もチェックしてみて下さいね。

    2.手当がきちんと支給される職場

    求人を探す際は給与や待遇に目がいってしまいますが、手当が多い職場ほど給与UPが期待できます。

    手当には「法律で定められているもの」「任意のもの」2種類あり、任意の手当が支払われる病院のほうが給与に反映されます。

    法律で定められている手当任意の手当
    時間外手当
    休日手当
    深夜手当
    残業手当
    通勤手当
    夜勤手当
    資格手当
    役職手当

    精神科や産婦人科など診療科目によっては特別手当が支給されることもあるので、どの手当が支給されるのか事前に確認しておくと良いです。

    深夜手当や残業手当は給与に大きく影響するので、夜勤の回数や月の残業時間を確認しておくと収入のシミュレーションができますよ。

    3.インセンティブが入る美容クリニック

    20代~30代の看護師に人気の美容クリニックは、自由診療ということもあり残業をしなくても病棟と同等の給与がもらえます。

    クリニックによってはインセンティブで給与アップも目指せるので、月収50万円も夢ではありません。

    美容クリニックで働くメリット
    • 割引価格で施術が受けられる
    • 夜勤がなく残業も少ないため、プライベートが充実する
    • 最新美容の知識やスキルが身につく
    • 駅から近い場所にクリニックがあり、交通の便が良い
    • 一般企業で通用するビジネスマナーが身につく

    地域差はあるものの未経験でも月収30万円以上の求人がたくさんあるので、夜勤なしでしっかり稼ぎたい人におすすめの職場です。

    美容が好きでコミュニケーションが苦にならない人であれば楽しく働けるので、ぜひ1度チャレンジしてみてくださいね。

    4.給与が高い求人も多い介護施設

    有料老人ホームや特養など介護施設にも種類がありますが、なかでも民間企業が運営する介護施設は給与が高めに設定されているケースが多いです。

    施設の種類や夜勤の有無で給与は変わるものの、夜勤のある職場は年収が高い傾向にあります。

    有料老人ホーム514万円
    特別養護老人ホーム507万円
    介護老人保健施設540万円
    グループホーム478万円
    デイサービス425万円

    (出典)令和2年度介護事業経営実態調査

    サービスの質が高い施設ほど職員の給与が高いので、求人を探す際は施設のサービス内容や設備の部分も着目しチェックしてください。

    施設の形態や規模によって待遇面は大きく異なるので、さまざまな求人を比較検討してみて下さいね。

    5.条件の良い求人が多い訪問看護

    在宅医療や介護が一般的になり、近年では訪問看護ステーションの需要が高まっています。

    しかし、人手不足で人員を確保するために好条件の求人も多く存在するため、夜勤がばくても高収入を目指せます。

    訪問看護の給与構成
    • 基本給約25万円
    • オンコール手当
      →担当日数もしくは担当手当+実働のステーションもあり
    • 残業手当
      →ほとんど残業がないため、基本給にみなし残業代が含まれているケースも多い
    • 住宅手当や扶養手当など
    • 賞与

    訪問看護の平均年収は430万円ほどと決して高くはないものの、経営母体が大きいステーションほど賞与の額が多くなります。

    変動制の歩合制を採用しているステーションのほうが稼げるので、求人を見る際は給与形態を確認してくださいね。

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    面接で看護師が自分で給料交渉をしてもいいのか

    転職時に多少であれば年収が下がるのは仕方ないという人もいれば、今の給与を下げたくないと考える人もいます。

    年収を下げないよう給料や待遇を交渉してみるのも1つの手なので、交渉のコツを紹介します。

    交渉ができる病院か見極める
    棒給表で給料が決まっている病院や高いスキルがいらないクリニックの場合難しいので、志望する職場の傾向を見極めてから交渉をおこなう。
    実績や強みをアピールする
    過去の実績や成果を挙げ、転職先にとってどのような価値があるのかをアピールしましょう。
    給与交渉は直接おこなう
    面接や内定をもらったタイミングなど、対面または電話で直接交渉するのがマナーです。
    承諾書にサインをすると雇用条件に承諾したこととなるため、かならずサインをする前に交渉してください。
    事前に相場を知らべておく
    あまりにも現実離れした給与ではマイナスの印象を与えてしまうため、地域の相場などをリサーチしておきましょう。
    希望する給与には幅をもたせる
    「給料は〇円を希望します」とピンポイントに伝えるよりも、少し幅をもたせ「〇円~〇円程度を希望する」と伝えたほうがスムーズに交渉できます。

    スキルや経験がある分野であれば応じてくれる可能性があるため、雇用するメリットを明確に伝えると良いです。

    自分で交渉するのが苦手な人は転職エージェントを利用すれば担当者が交渉してくれるので、交渉をプロに任せると成功確率がUPします。

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    年収が下がるのが嫌な人必見!転職で給与を上げる3つの方法

    年収を下げずに転職するためには職場選びも重要ですが、人気がある職場ほど採用されるとは限りません。

    自分の努力も重要ですが、同じくらいプロの手を借りることも重要です。

    転職で給与を上げる方法
    1. 手当が付与される資格を取得する
    2. 管理職を目指し転職する
    3. プロのサポートを受ける
    この3つで
    給与は
    上がります

    給料の良い職場に転職するためにはキャリアアップとプロのサポートが必要なので、どの方法が自分に合っているか考えてみて下さい。

    それでは、転職で給与を上げる3つの方法を詳しく解説していきます。

    1.手当が付与される資格を取得する

    手当がつくのかは職場によって異なるため資格取得が給与UPに繋がるとは限りませんが、スキルの証明に役立ちます。

    とはいえ資格取得は時間とお金がかかるので、学習意欲が高い人は資格の取得も検討してみてください。

    資格名受験資格費用
    不妊カウンセラーセミナー受講15,000円
    認知症ケア専門士実務経験3年以上3,000円×分野数
    循環器専門ナース5年以上の実務経験160,000円
    ※非会員は170,000円
    専門看護師5年以上の実務経験200万円
    認定看護師5年以上の実務経験30~100万円

    資格を取得すればスキルの証明になるものの時間と費用がかかってしまうので、今後やりたい分野の資格に絞って取得すると良いです。

    難易度や専門性が高い資格ほど転職時に有利になるので、給与交渉の材料になる資格を取得してくださいね。

    2.管理職を目指し転職する

    管理職のポジションとして「看護主任」「看護師長」「看護部長」が一般的で、管理職になれば基本給も上がり役職手当も支給されます。

    役職が上がるごとに責任も重くなる一方で収入も増えるので、10年以上の現場経験があれば検討してみてください。

    看護主任約33万円スタッフの管理・指導
    看護師長約37万円状況を把握し幅広い業務をおこなう
    看護部長約43万円看護部門全体の統括役

    管理職は責任も重く大変ではあるものの、夜勤はなく働きやすくなります。

    1度でも管理職を経験すれば転職で有利になるので、まずは看護主任を目指し転職をしてください。

    3.プロのサポートを受けて転職活動をおこなう

    資格取得は時間とお金がかかり、管理職を目指すのは難易度が高いものの、プロの手を借りて転職活動をおこなうのは誰でもできます。

    自分1人で転職先のリサーチをおこなうのは大変なので、プロに転職活動を手伝ってもらうメリットを紹介します。

    サポートを受けるメリット
    • 条件に沿う求人を探し、紹介してくれる
    • 履歴書や職務経歴書を添削してくれる
    • 転職先の選選択肢がグッと広がる
    • 人間関係や残業の有無など内部情報を教えてくれる
    • 給与や福利厚生などの条件交渉をしてくれる

    転職エージェントを利用すれば転職先の選択肢が広がり、1人で転職活動をおこなうよりも効率が良いです。

    言いにくい給与や条件交渉もしてくれるので、転職で年収UPを目指している人はぜひ利用してくださいね。

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    年収を下げずに転職するならプロに相談するのが1番

    残業や夜勤がなく条件が良い職場は給与が下がってしまう可能性が高く、自己流の転職では年収UPは難しいのが現状です。

    年収を下げずに転職するなら職場選びが重要なので、しっかりとリサーチしたうえで転職をするか判断してください。

    まとめ
    • 年収を下げずに転職するなら福利厚生や昇給制度など、細かい部分も確認すべき
    • 年収が高い職場には共通の特徴があるため、給与が高い職場を選ぶと良い
    • 手軽に年収UPを目指すなら、転職のプロのサポートがあると簡単

    転職において面接や条件交渉は重要であるものの、交渉術や自己プレゼンテーション能力がなければ年収UPは難しいです。

    自己流の転職活動は年収が下がってしまうので、転職のプロに相談しスキルや経歴のアピール、条件交渉をして年収UPを目指してください。

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    転職事情に詳しいからこそ、給与や残業の有無など内部情報をいろいろと教えてくれます。

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