「看護師の派遣って、いくら稼げるんだろう」
「年収が上がるなら派遣を経験してみたい」
と派遣看護師の収入事情が気になっている人も多いのではないでしょうか。
勤務地や時間などを選べる自由度の高い、パートやアルバイトよりも給与が高い派遣ですが、今より収入が下がったらと考えるとチャレンジするか迷ってしまいますよね。
では、看護師は正社員と派遣どちらのほうが稼げるのでしょうか?
この記事を見れば本当に派遣の方が正社員よりも稼げるのか、常勤ではなく派遣で働く魅力は何なのかがわかります。
「稼げるなら派遣で働きたい」「いくら稼げるのか気になる」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
結論からお伝えすると、時給の高い職場で働けば派遣でも正社員同等の年収を目指せます。
派遣看護師は地方で時給1,500円前後、首都圏であれば時給1,500円~2,000円とパートやアルバイトよりも時給が高いです。派遣の求人なかには時給2,500円の求人もあるほど高収入を得られます。
時給以外にも「ライフスタイルに合わせて働ける」「サービス残業がない」など派遣看護師はメリットが多く、条件の良い求人はすぐに埋まってしまうほど人気があります。
短期間でガッツリ稼ぎたい、さまざまな場所で経験を積みたいと考えている人は、派遣看護師にチャレンジしてみてくださいね。
\ 派遣の求人が多い /
派遣看護師はいくら稼げるのか
派遣は常勤に比べると時給が高いイメージがあり、看護師も派遣で働き正社員と同じくらいの年収を得ることはできます。
派遣は住んでいる地域や勤務先によって稼げる金額が異なるので、派遣看護師に関する3つの基礎知識を紹介します。
派遣の働き方や給与を知らないと正社員とは違うことばかりで戸惑ってしまうので、給与や働き方をしっかりと理解しておいたほうが良いです。
圧倒的に正規雇用が多い看護師だからこそ派遣については知らないことが多いので、働き方と収入面をしっかり解説していきますね。
4種類ある派遣看護師の働き方
厚生労働省の調査によると看護師が正規雇用が8割以上と圧倒的に多く、全体の中でも派遣看護師は1%程度とメジャーな働き方とは言えません。
しかし、看護師に人気の働き方であることに変わりないので、派遣看護師の種類を4つ紹介します。
紹介予定派遣 | 単発派遣 | 短期派遣 | 長期派遣 | |
雇用契約の相手 | 派遣会社経由で応募 | 派遣会社 | 派遣会社 | 派遣会社 |
終了期間 | 期間終了後に直接雇用 | 1日~数日 | 1ヶ月~3ヶ月 | 3ヶ月~3年 |
特徴 | 直接雇用が前提の勤務 | 短期間・臨時の仕事中心 | 短期的な仕事や季節的な業務 | 一連の業務を経験できる |
メリット | 労働環境がわかる | 働く時間等を選べる | さまざまな職場を経験できる | 雇用が安定している |
デメリット | 合意がなければ契約終了 | 収入が安定しない | 長期的な安定がない | 配属先の変更が少ない |
求人の一例 | 介護施設 訪問介護ステーション | 巡回健診や健康診断 職員が休んだ際の助っ人 | 介護施設 クリニック | 介護施設 病院 |
交通費 | 支給あり | 基本的に支給なし | 支給あり | 支給あり |
上記のように派遣には4つ種類がありますが、求人サイトに掲載されているのは紹介予定派遣や2~3ヶ月程度の短期派遣が多いです。
どの働き方にもメリットとデメリットがあるので、よく考えたうえで働き方を決めてくださいね。
派遣看護師の平均時給
派遣看護師の時給は地方で1,400円前後、都市部は2,000円前後と言われており、都市部ほうが時給が高いです。
仕事内容によっても時給は変わってきますが、派遣看護師のエリアごとの時給を紹介するので参考にしてください。
北海道・東北 | 1,470円 | 関東 | 1,940円 |
甲信越・北陸 | 1,462円 | 東海 | 1,940円 |
関西 | 1,831円 | 中国 | 1,819円 |
四国 | 1,524円 | 九州・沖縄 | 1,758円 |
(出典)求人ボックス
東京や千葉など都市部を中心に時給が2,400円を超え高い一方で、一部地域では時給1,400円ほどと高い地域より1,000円も安くなってしまいます。
働く地域だけでなく経験やスキル、勤務先によって時給は大きく変わるので、住んでいる地域の相場内なのか複数の比較検討してくださいね。
派遣看護師の給与相場
地方は1,400円前後、都市部は2,000円前後の時給が多いものの、1ヶ月で何日、何時間働くのかでも給与は変わります。
週2~5日のフルタイムの求人が多いので、実際にいくら稼げるのか週2日と週5日勤務の場合の時給ごとの月収の目安を紹介していきますね。
(月10日) | 8h×週2日(月22日) | 8h×週5日|
1,500円 | 12万円 | 26.4万円 |
1,600円 | 12.8万円 | 28.1万円 |
1,700円 | 13.6万円 | 29.9万円 |
1,800円 | 14.4万円 | 31.6万円 |
1,900円 | 15.2万円 | 33.4万円 |
2,000円 | 16万円 | 35.2万円 |
2,100円 | 16.8万円 | 36.9万円 |
2,200円 | 17.6万円 | 38.7万円 |
2,300円 | 18.4万円 | 40.4万円 |
2,400円 | 19.2万円 | 42.2万円 |
看護師はほかの職種よりも時給が高いこともあり、週2日勤務でも月収10万円以上、週5日勤務で月収40万円以上も目指せます。
一般職の派遣は高くても時給が1,500円ほどなので、同じ派遣でも看護師のほうが短時間で効率よく働けますよ。
看護師は派遣のほうが稼げるのか3つの雇用形態で給与相場を比較
派遣看護師の平均時給は1,967円と言われ、ほかの職種よりも時給が高く設定されています。しかし、働き方で悩んだとき「1番稼げる雇用形態はなんだろう」と気になりますよね。
そこで、派遣社員と3つの雇用形態の月収や年収相場を比較するので、働き方に悩んでいる方は参考にしてください。
あくまでも想定年収なので「この雇用形態のほうが稼げる」とは言いにくいものの、しっかり稼ぎたい人は正社員または時給の高い職場で働く派遣社員がおすすめです。
どの働き方が1番稼げるのか、3つの雇用形態と派遣社員を比較していきますね。
派遣看護師と正社員を比較
看護師は病院やクリニック、介護施設など活躍できる場所がたくさんあるため勤務先ごとに年収が変わりますが、看護師全体の平均年収は500万円以上と女性の中で収入が高い職種です。
派遣は月に何日働くのかで月収が変わりますが、正社員と同じように月160時間働いたと想定し収入を比較していきますね。
派遣看護師 | 正社員 | |
月収 | 24~40万円 | 35万円 |
年収 | 288~480万円 | 508万円 |
賞与 | なし | 86万円 |
(出典)令和5年賃金構造基本統計調査、令和4年賃金構造基本統計調査
月収ベースで考えれば派遣看護師のほうが稼げる職場もありますが、正社員はボーナスがあり年収換算すると派遣のほうが低くなってしまいます。
高時給の職場で働けば正社員同等の年収も目指せるので、気になる職場があれば年収をシミュレーションしてみてください。
派遣看護師とパートを比較
派遣もパートも自分で勤務日数や時間を調節できる点は同じですが、最大の違いは1週間の労働時間です。
パートは1ヶ月に40時間未満しか働けないので比較は難しいものの、フルタイムで週4日、32時間働いた場合の給与相場を比較していきますね。
派遣看護師 | パート | |
平均時給 | 1,967円 | 1,475円 |
月収 | 25.1万円 | 18.8万円 |
年収 | 301万円 | 255万円 |
(出典)求人ボックス
※8h×週4日、月128時間勤務で計算
派遣もパートも賞与がないのは同じですが、派遣のほうが時給が高く同じ時間働いたとしてもパートよりも収入が高いです。
ただし、雇用時間や日数の柔軟性はパートの方が高いので、収入と自由度どちらを優先するのかで雇用形態を選んでください。
派遣看護師と契約社員を比較
契約社員は職場と有期雇用契約を結ぶ従業員のことで、通常は6ヶ月~1年ほど契約します。
看護師の場合はトラベルナースや応援ナースと呼ばれることもあり求人も多いので、収入の相場を比較していきますね。
派遣看護師 | 契約社員 | |
月収 | 24~40万円 | 30~45万円 |
年収 | 288~480万円 | 360~540万円 |
賞与 | なし | なし |
契約社員は原則6ヶ月の勤務なので安定性が低く、全国各地の医療機関に赴任するため、自宅周辺で働きたいという方にはおすすめできません。
しかし、プチ移住も兼ねて全国各地を飛び回りたい人には派遣よりも契約社員のほうがおすすめなので、年収と勤務地どちらを重視するのかで働き方を検討してくださいね。
派遣看護師に向いている人と向いていない人の違い
看護師の約8割は正社員雇用ということもあり派遣はメジャーな働き方ではありませんが、自由度の高さやパートよりも収入が高いこともあり人気の働き方です。
しかし、誰にでもおすすめする働き方ではないので、向いている人と向いていない人の違いを紹介していきますね。
派遣は数ヶ月単位で職場が変わることも珍しくないからこそ、向き不向きがクッキリ分かれます。
派遣看護師に向いているのか考えるためにも、向いている人と向いていない人の特徴を深掘りして解説していきますね。
派遣看護師に向いている人の特徴
派遣看護師は同じ場所で最大3年までしか働けないこともあり、すべての人に向いている働き方ではありません。
しかし、人によっては派遣のほうが良いという人もいるので、どのような人が派遣看護師に向いているのか紹介していきますね。
- シフトや勤務先をん選べる自由の働き方が好き
- さまざまな職場で経験を積みたい
- コミュニケーション能力や適応力が高い
- 特定の期間だけ時給の高い職場で勤務したい
- 引越しや結婚などの予定があり、長期雇用が難しい
- スキルアップよりも、勉強会への参加など時間外労働をやりたくない
- ベタベタした人間関係ではなく、比較的ドライな関係を求めている
派遣看護師はボーナスや昇給がないため年収が下がってしまうものの、働く場所や期間を自分で選べる自由度の高さが魅力です。
さまざまな職場を経験したスキルの高い人ほど派遣先で重宝されるので、今までの経験を活かせる職場を選んでくださいね。
派遣看護師に向いていない人の特徴
派遣看護師は契約期間が決まってるため長期的な安定を望む人には向かない働き方ですが、安定性以外の面でも向き不向きが分かれます。
これから紹介する5つの特徴に当てはまった人は正社員やパートなど無期限雇用を検討したほうがいいので、向いていない人の特徴を紹介します。
- 安定した雇用を望み、福利厚生も重視する
- 同じ職場で長期間働きたい
- 新しい人間関係を気付くのが苦手
- ボーナスや退職金が欲しい
- スケジュールや仕事探しをする自己管理が苦手
しっかりと家事や育児、プライベートの時間を確保したい人には向いている働き方ですが、雇用期間が終わるまで自己都合で退職できません。
初めて派遣で働く場合は2~3ヶ月の短期で働ける職場を選び、適性があるのか見極めてから長く働ける職場を選んでください。
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看護師が派遣で働く5つのメリット
派遣は「長期間働けない事情がある」「いろいろな職場で経験を積みたい」という人におすすめの働き方ですが、メリットはほかにもあります。
働き始める前にメリットを知っていたほうがいいので、5つのメリットを紹介します。
派遣は短期間で職場が変わるからこそ多様な経験を積めるのもメリットで、給与よりも自由度や働きやすさを重視する人から人気がある雇用形態です。
自分に合う職場を探したいという人にもおすすめの働き方なので、派遣で働くメリットを詳しく紹介していきますね。
1.時給が高い
慢性的な人手不足が続く看護業界は人手不足の地域や施設が多くあり、派遣で人員を確保し短期的な需要に対応しています。
長期雇用に比べて不安定な派遣は時給が高く設定されており、ボーナスはなくとも常勤と同じくらいの収入も十分目指せます。
- 短期間で高収入を得られる
- 長時間働かなくても生活費を稼げる
- 時給が高いことで仕事に対するモチベーションが上がる
- 働き方や生活の選択肢が広がる
- 自分のスキルや経験が高く評価されている証明になる
都市部であれば時給2,500円以上の求人もあり短期間でしっかり稼げるので、雇用期間が終わった後で少し休む、パートでのんびり働くという選択も可能です。
時給が高いほど働き方や生活の選択肢が広がるので、希望するエリアで高時給の職場を探してみてください。
2.残業が少なく残業代も支給される
派遣看護師は契約に基づき勤務時間が明確に定められているため、雇用主は契約時間を超える勤務を避ける傾向にあります。
よほどの事情がない限り残業がなく、たとえ残業をしても働いた時間に応じて残業代をしっかりともらえるのも派遣のメリットです。
- 仕事に対するストレスが軽減する
- ワークライフバランスが向上する
- 仕事が終わった後の予定を立てやすくなる
看護師という仕事がら残業はつきものですが、正社員の場合はサービス残業や明らかに違法な長時間残業など過酷な状況で働くこともあります。
残業が少ないうえに残業代がもらえれば働いて嫌な気持ちになることがないので、たまになら仕方ないと残業も我慢できますよ。
3.ライフスタイルに合わせて働ける
派遣は日勤のみ、夜勤のみ、平日2~3日だけなど自分の生活のリズムに合わせた働き方ができるので、ライフスタイルや稼ぎたい目的にあわせて職場を選択できます。
「年度末までは忙しいから週の半分程度」「今はしっかりと稼ぎたいから夜勤専従」など目的にあわせて職場を選べるので、自由度の高い働き方ができるのも派遣ならではです。
- 子どもが長期休みの期間は働かない
- 週の半分だけ働き副業をおこなう時間を確保する
- 本業がない週末だけ派遣で働く
働く目的は人それぞれですが、子育てや介護の手が空いた時間、本業の手が空いた時間だけなどライフスタイルにあわせて働けるのも派遣の魅力です。
希望する勤務地や時間で働ける求人を探せるので、生活スタイルに沿った働き方をしたい人におすすめの働き方です。
4.面倒な人間関係に巻き込まれない
派遣看護師の求人を見ると1日~数日だけの単発や2~3ヶ月の短期が多く、短いスパンで働く職場が変わります。
職場ごとに新しい環境や人間関係に慣れる必要はありますが、短期間だけ働くからこそ面倒な人間関係に巻き込まれにくいのもメリットの1つです。
- 長期的な人間関係のしがらみから解放される
- 限られた期間で成果を出すことが重視され、業務に集中できる
- 職場でのストレスが軽減する
短期間しか働かないこともあり面倒な人間関係に巻き込まれるリスクが低く、たとえ職場内でトラブルが生じても契約期間終了とともに新しい職場に移れます。
派遣先が変わるたびに新しい人と出会い人間関係を構築できるので、さまざまな価値観や働き方に触れられますよ。
5.派遣会社が間に入ってくれる
派遣会社から勤務先に派遣されるため、人間関係のトラブルや契約にない仕事の教養があった場合は間に入り交渉してくれます。
何か問題があれば派遣会社が間に入ってくれるという安心感があるので、直接雇用よりも働きやすいです。
- スキルや希望条件に合った仕事をマッチングしてくれる
- 給与や勤務時間などの労働条件を交渉してくれる
- 派遣先で問題があった場合は迅速に解決策を見つけられる
人によっては勤務先の上司に直接相談しにくいことも派遣会社に相談できるので、安心して仕事に集中できます。
求人紹介から雇用条件の調節、問題があったときの話し合いまで代行してくれるので、ライフスタイルやキャリアプランにあった働き方ができますよ。
看護師が派遣で働く3つのデメリット
自分のライフスタイルにあった働き方ができる派遣ですが、正社員よりも安定性が低いなどのデメリットもあります。
働き始める前にデメリットも把握しておいたほうがいいので、派遣で働く注意点を3つ紹介します。
派遣は効率よく収入を得られるものの長期的な目線で考えるとデメリットもあるので、よく考えてから働くのか決めたほうがいいです。
具体的にどのようなデメリットがあるのか、詳しく紹介していきますね。
1.最長で3年しか働けない
労働者派遣法で同一の派遣先で働けるのは最長3年と決められているため、どんなに職場を気に入り長く働きたいと思っても3年経つと新しい職場で働かなくてはいけません。
いろいろな職場を経験できることをメリットと捉えるのかデメリットと捉えるのかで意見は分かれますが、3年しか働けない問題点も存在します。
- 同じ職場に長くとどまることができず、キャリアが制限される
- 移動が前提の働き方のため、信頼関係の構築が難しい
- 新しい職場の環境に慣れるのに時間がかかり、精神的・肉体的な負担が増える
- 特定の分野で高度な経験を積むのが難しい
- 期間終了時に次の職場を見つけなければ、収入がなくなってしまう
通常は雇用期間が終了するころに派遣会社が新しい職場を探してくれるので、収入が途絶えてしまう心配をする必要はありません。
しかし、3年しか働けないことでキャリアの持続や人間関係構築の難しさが生じてしまうので、キャリアプランを考えたうえで職場を選んでくださいね。
2.昇給やボーナスがない
派遣看護師の給与は時給制が多く、契約期間中は同じ時給で働かなくてはいけません。正社員のように定期的な昇給やボーナスの制度がないため、時給が高くても年収低い要因となってしまいます。
短期間で正社員よりも収入を得たいと考えている人であれば問題ないものの、長い目で考えると昇給やボーナスがないのは大きなデメリットです。
- 短期間で働くことが多く、昇給やボーナスを設定しにくい
- 派遣先からの収益でボーナスを払うと、派遣会社の負担が大きくなってしまう
- 派遣会社と雇用契約を結んでいるため、派遣先の業績が関与しない
どんなに仕事がテキパキこなせるようになっても時給が変わらないと働くモチベーションが下がってしまい、不満を抱きながら働き続ける可能性もあります。
有給や退職金などの福利厚生も難しいので、派遣で働く理由を明確にしておくと昇給やボーナスが出ない不満を軽減できますよ。
3.即戦力として働くスキルが求められる
派遣先は急な人手不足やとくちぇいの業務を迅速にこなせる看護師を雇用するため、即座に適応できるスキルが求められます。
正社員のように入職後に研修やトレーニングの期間がないケースもあるので、初日からフル稼働を求められるのも派遣看護師のデメリットの1つです。
- 新しい環境にすぐ適応する精神的・肉体的な負担が増す
- 派遣先の環境や業務に対する準備をしないまま働き始めなくてはいけない
- 新しい知識やスキルを学ぶ機会が限られてしまう
派遣先の中には「できて当たり前」と思っている看護師もいるため、即座に成果を出すプレッシャーやストレスが増す可能性があります。
事前に業務内容を把握し、ストレス対策を意識して働き始めると、プレッシャーを軽減できますよ。
派遣看護師が収入UPを目指す3つのコツ
派遣看護師は時給が高く稼ぎやすいものの昇給やボーナスがないデメリットもあり、何年働いても収入を大幅に増やすのは難しいです。
ただ、派遣で働きながら収入を上げる方法があるので、収入UPを目指す3つのコツを紹介します。
1ヶ月でどれだけ働けるのか、いくら稼ぎたいのかで選択肢は変わるものの、紹介するコツを実践すれば正社員と同じくらい稼ぐのも十分可能です。
収入の不安定さを解消するためにも、派遣看護師が年収を上げるコツを詳しく紹介していきますね。
1.時給が高い仕事を選ぶ
誰でも簡単に収入を上げる1番手軽な方法が、時給の高い職場を選ぶことです。
時給が変わると月収はどうなるのか、MCナースネットに掲載されている求人を例に1ヶ月のモデル月収を紹介します。
派遣先 | 時給 | 勤務時間 | 想定月収 |
---|---|---|---|
デイサービス | 1,600円 | 9:00~17:00 | 256,000円 |
急性期病棟 | 1,920円 | 8:30~17:00 | 307,200円 |
透析室 | 2,800円 | 8:30~16:50/日勤 11:30~19:50/遅番 | 448,000円 |
(参考)MCナースネット
※1ヶ月160時間勤務で計算
1ヶ月160時間働けば時給が100円違うだけでも16,000円収入が増えるので、数十円でも数百円でも時給が高い職場を選ぶと月収に直結します。
時給2,500円以上の求人を探せば月収40万円も目指せるので、時給の高い職場を探すことが収入UPの近道です。
2.夜勤専従として働く
夜勤専従で働くと時給に加え深夜手当などがつくので、少ない勤務日数で高収入を得られます。
2交代制でも月に8~9回の出勤と勤務日数が少ないうえに収入が高いので、実際に掲載されている求人を例に収入のモデルケースを紹介します。
派遣先 | 日給 | 勤務時間 | 想定月収 |
---|---|---|---|
有料老人ホーム | 30,000円 | 17:00~9:00 | 240,000円 |
急性期病棟 | 37,500円 | 16:00~9:00 | 300,000円 |
ケアミックス病棟 | 39,675円 | 16:30~9:00 | 317,400円 |
(参考)MCナースネット
※1ヶ月で8日間勤務した場合の想定月収
2交代制の職場の場合は約16時間働かなくてはいけないので負担は大きいものの、日勤よりも稼ぎやすいのは確かです。
出勤日数を増やせば月収40万円以上も目指せるので、夜勤の得意不得意や体調と相談し職場を選んでくださいね。
3.副業やWワークをする
契約時に労働条件を決められる派遣は比較的時間にゆとりがあるので、副業やWワークで収入UPを目指すのも選択肢の1つです。
たとえば平日と休日で派遣先を使い分けWワークをする、帰宅後の時間を副業にあてるなど選択肢はたくさんあります。
- 移動時間などを考慮し、無理のないスケジュールを組む
- Todoリストやタスク管理アプリなどでスケジュールを管理する
- 規則正しい生活をこころがけ健康を維持する
仕事が休みの日に単発バイトを入れるだけでも月数万円の収入UPになるので、無理のない範囲で副業やWワークをおこなってください。
看護師のスキルを活かす仕事もあれば在宅ワークや異業種など選択肢は豊富にあるので、どこで働くか悩んでいる方は看護師におすすめの副業ランキングの記事も参考にしてください。
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✓ 関東・関西・東海エリアなど19都道府県に対応
派遣で看護師が効率よく稼ぐ職場を探す7つのポイント
派遣看護師が効率よく稼ぐためには、希望だけでなく自分のスキルに見合った仕事を探すことが重要です。
時給が高い職場を選ぶのはもちろんですが、ほかにも求人を見る際に確認したほうがいい7つのポイントがあります。
- 時給が上がる夜勤や休日出勤がある職場を選ぶ
- 信頼できる派遣会社を選び、しっかりとサポートを受ける
- 仕事内容と時給が見合っているか確認する
- 複数のが派遣会社に登録し、求人を比較検討する
- 自宅から近い職場を選び通勤時間を短縮する
- 安定した収入が得られるよう長期契約の派遣先を選ぶ
- 健康保険や交通費など福利厚生が充実している職場を選ぶ
経験やスキルを活かせる職場のほうが高い収入を得られるので、効率よく稼ぎたい方は今までの経験を最大限に発揮できる求人を探してみてください。
派遣会社ごとに保有する求人が異なるので、最低でも2社登録し求人を比較検討すると条件に合う求人が見つかる確率がグッと上がります。
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看護師が派遣会社に登録し働き始めるまでの流れ
正社員の割合が高い看護師は派遣経験がない人が多く、働くまでの流れがイメージできない方も多いのではないでしょうか。
そこで、派遣看護師とし働き始めるまでのおおよその流れを紹介するので、派遣で働いてみたい方は参考にしてください。
求人数やサポート体制などをリサーチし、自分に合う求人情報を集める。
看護師専門の派遣会社や医療分野に強い派遣会社のほうが効率よく求人を探せるので、なるべく看護師向けの派遣会社を選ぶと良いです。
ポイント
正社員やパートに比べると派遣の求人は少ないので、複数の派遣会社に登録しておくと自分に合う求人を探しやすくなります
オンラインまたは来社で派遣会社に登録し、派遣会社のスタッフに希望条件を伝える。
ポイント
希望条件をしっかり伝えないと希望しない求人を紹介されてしまうので、希望するエリアや時間帯、仕事内容などを細かく伝えておくと案件紹介がスムーズです
希望条件にマッチする求人を複数提案してくれるので、提示された求人を比較し自分に合った職場を選ぶ
担当者と相談し面接の日時を決める。
その際、職場見学を希望すると働く場所を自分の目で確認できるので、ミスマッチが起こりにくいです
派遣会社から提示された契約内容を確認し、同意したら契約書に署名する。
ポイント
派遣会社から発行される労働条件通知書を確認し、いざというときのために保管しておいてください
指定された日時に派遣先に出勤し、勤務を開始する。
派遣会社が定期的にフォローアップをおこなってくれるので、困っていることがあれば相談してください。
ポイント
派遣先によっては事前に研修が必要な場合もあるので、参加し業務に備えておいてください
契約期間が終了に近付く頃、派遣会社から契約の更新や派遣先の紹介を受けます。
「次はこんな職場がいい」「次は週3日程度の職場がいい」など契約終了後の希望を伝えておくと、契約終了後すぐに新しい職場で勤務できます。
契約更新間近に契約更新の確認をすることや新しい派遣先の紹介以外は転職サイトを利用したときと同じなので、登録時に希望条件を伝えておくだけで派遣先を紹介してくれます。
登録時にしっかりと要望を伝えておくと求人紹介がスムーズになるので、どんな職場で働きたいか面談のときまでに考えておいてくださいね。
派遣のほうが稼げる可能性あり!おすすめの派遣会社
派遣会社はたくさんありますが、今までの経験やスキルを活かせる職場を探している場合は看護師特化の派遣会社を選ぶと良いです。
条件の良い求人が見つかれば正社員よりも稼げる可能性もあるので、派遣の求人が多い派遣会社を3つ紹介します。
正社員やパートに比べると派遣は求人が少ないからこそ効率よく派遣先を探せるサービスを利用したほうがいいので、看護師向けの求人が多い派遣会社に登録してくださいね。
派遣会社ごとに求人が多い地域や紹介実績が異なるので、特徴を詳しく紹介していきますね。
1.レバウェル看護派遣
- 派遣社員でも社会保険に入れる
- 最大時給2,500円と短時間でガッツリ稼げる
- ほぼ半数が紹介予定派遣で正社員として働きたい人にもおすすめ
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
本社所在地 | 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア24F・25F |
設立 | 2017年10月 |
対応エリア | 全国 ※おもに関東、東海、関西 |
拠点数 | 13拠点 |
営業時間 | 9時~21時(平日のみ) |
派遣の公開求人数 | 約13,000件 |
対応施設 | 病院、クリニック、介護施設など |
おすすめの人 | 介護施設で働きたい 派遣で働く意思が強い 求人が多いエリアに住んでいる |
公式サイト | https://kango-oshigoto.jp/feature/haken/ |
レバウェル看護派遣は年間4,000回を超える病院や施設への訪問で現場のリアルな情報を教えてくれると評判がよく、求人も「有給あり」「社会保険加入」など条件が良いのが特徴です。
登録後はLINEやメールで担当者とやり取りできるので、求人探しに手間をかけたくない人におすすめの派遣会社です。
公開求人だけでなく非公開求人の中からていねいに要望をヒアリングしたうえで求人を紹介してくれるので、さまざまな求人の中から理想の職場を探したい人はぜひ登録しておいてくださいね。
レバウェル看護は常勤だけでなく派遣の紹介実績も豊富なので、初めての派遣でも安心してサポートを依頼できます。
2.MCナースネット
- ツアーナースや単発など、派遣以外の求人も豊富にある
- 初回出勤後には電話フォローがあり、サポート体制も充実している
- 転職活動をおこないながら単発勤務も選択可能で、常勤以外の選択肢が豊富
運営会社 | 株式会社 メディカル・コンシェルジュ |
本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル11F |
設立 | 2000年9月 |
対応エリア | 全国 ※おもに東京・大坂 |
拠点数 | 25拠点 |
営業時間 | 9時~18時(平日のみ) |
派遣の公開求人数 | 約1,400件 |
対応施設 | 病院関連、介護施設、保育園、企業など |
おすすめの人 | 面接には同行してほしい ツアーナースに興味がある 働く期間を自分で選びたい |
公式サイト | https://mc-nurse.net/ |
MCナースネットは常勤の求人よりもツアーや派遣、単発などの求人紹介に力を入れており、会員数180,000人を突破するほど有名な転職エージェントです。
求人の約半数が東京と大阪に集中していることもあり、関東と関西近郊で派遣や単発、ツアーナースの仕事を探している人におすすめです。
「1日単位」「転職活動をしながら働きたい」など利用者のニーズに沿った求人を紹介してくれるので、働き方にこだわりのある人は登録して損はないですよ。
東京と大阪近郊の求人が多いので、主要エリアの仕事を探している人におすすめです。
3.ナースパワー
- 1985年設立で実績が豊富な老舗転職サイト
- 応援ナースの求人を豊富に保有
- ナースパワー独自の「短期応援制度」あり
運営会社 | 株式会社ナースパワー人材センター |
本社所在地 | 熊本市中央区神水1丁目25番7号 パワービル4F |
設立 | 1985年12月 |
対応エリア | 全国 |
拠点数 | 19拠点 |
営業時間 | 9時~18時(平日のみ) |
公開求人数 | 約1,600件 |
対応施設 | 病院、クリニック、介護施設など |
雇用形態 | 正社員、パート、派遣、応援ナース |
おすすめの人 | 確実に採用してほしい 対面でカウンセリングしてほしい すぐにでも働きたい |
公式サイト | https://www.nursepower.co.jp/ |
ナースパワーは1985年設立の老舗転職サイトの1つで、全国15万人が利用した実績があります。
転職サイト経由で看護師を採用した場合1人で100万円ほどかかるといわれていますが、ナースパワーは相場の1/4~1/2と費用が安く雇用主の金銭的負担が少ないのが特徴です。
ナースパワーを利用した看護師の91.3%が採用されるほど採用率が高いので、確実に採用されたいと考える方はぜひ活用してください。
応援ナースの求人も保有していますが、常勤の求人を探している人におすすめです。
看護師が派遣で働く注意点はある?よくある疑問5選
派遣はパートよりも時給が高く短期間でさまざまな職場を経験できることもあり、ガッツリ稼ぎたい人や1つでも多くの職場を経験し自分に合う職場を探したいと考えている人におすすめの働き方です。
しかし、派遣で働く看護師が少ないからこそ疑問に感じることも多いので、派遣に関するよくある悩みを紹介します。
派遣は柔軟な働き方ができライフスタイルやキャリア目標に合わせて職場を選べるだけでなく、さまざまな経験を通してスキルを磨けます。
今までとは違う働き方だからこそ悩みは尽きないので、派遣に関するよくある悩みを1つずつ解説していきますね。
1.派遣看護師のどんなところがしんどい?
派遣看護師は即戦力となるスキルが求められるため、しんどいと感じる場面がいくつもあります。
- 短期間で環境に馴染まなくてはいけない
- 昇給やボーナスがなく大幅な収入UPが見込めない
- 毎回新しい人間関係を構築しなくてはいけない
上記はしんどいと感じる原因の一例でがありますが、派遣にはメリットだけでなくツライと感じる部分もあります。
どんな職場に派遣されるのかで働きやすさが変わるので、職場選びは慎重におこなってくださいね。
2.経験が浅くても派遣看護師になれる?
派遣看護師は即戦力として期待されていることが多く、フォローや指導をしてくれない派遣先もあります。なかには1度だけ説明をし、あとは「できるでしょ」と放っておかれるケースもあり職場選びが重要です。
経験が浅い看護師は高度な看護スキルを要求されない職場のほうが心身のストレスが減るので、おすすめの職場を5つ紹介します。
- デイサービス
- 訪問入浴
- 有料老人ホーム など
医療行為の少ない職場であれば経験が浅い看護師でも活躍できるので、経験が浅い方は無理なく働ける職場を選んでくださいね。
3.看護師がずっと派遣ってどうなの?
派遣看護師は同じ場所で最大3年までしか働けないこともあり、すべての人に向いている働き方ではありません。
ずっと派遣で働く場合の問題点を5つ紹介するので、働き始める前によく考えてみてください。
- すぐに仕事が見つからない場合、収入が途切れてしまう
- 長期的なキャリアプランが立てにくい
- 正社員に比べると社会保険や福利厚生が不十分になってしまう
- スキルを積み重ねても大幅な収入UPが見込めない
- 安定性が低く各種ローンやクレジットカードの審査が厳しくなる
ずっと派遣で働いていても問題ない人もいるので、収入やキャリアが不安定な問題をどう考えるのかで向き不向きが分かれます。
4.看護師が派遣で生活できる?
看護師は女性の中でも高収入な部類に入る職種なので、派遣だけでも自立した生活は送れます。
- 高時給の職場を選び収入を安定させる
- 契約が終了するまでに次の職場を探しておく
- 正社員に比べ不十分な社会保険や福利厚生を自分で補う
正社員とは違い時給制の派遣は頑張れば頑張った分給与に反映されるので、派遣だけで生活することは十分可能です。
時給の高い職場で正社員同様に働けば常勤と同じくらいの年収になるので、1度派遣にチャレンジしてみるのも悪くないですよ。
5.看護師の派遣とパートの違いは?
派遣もパートも時給制で働くことに違いはないものの、契約を結ぶ相手や職場環境など違いは多岐に渡ります。
派遣 | パート | |
---|---|---|
雇用契約 | 派遣会社と契約 | 職場と契約 |
勤務期間 | 短期~中期 | 長期雇用 |
福利厚生 | 派遣会社の規定に依存 | 職場の規定に依存 |
ボーナスや昇給 | 基本的になし | あり |
職場環境 | 頻繁に変わる | 安定している |
1番の違いは同じ職場で長期間働けるのかという点なので、ライフスタイルやキャリアの目標に合わせ自分に合う働き方を検討してみてくださいね。
時給次第だが看護師は派遣の方が稼げる可能性はある
派遣看護師の時給は1,400円前後、都市部は2,000円前後と言われており、時給が高い派遣先を選べば週5勤務で月収40万円以上も目指せます。
正社員のように昇給やボーナスはないものの短い期間で派遣先が変わる自由度の高さが魅力なので、働く場所や期間を自分で選びたい方は1度チャレンジしてみてくださいね。
- 派遣看護師の平均時給は1,967円と高く、ライフスタイルに合わせて働けるのが魅力
- 派遣は同じ職場で最大3年しか働けない、ボーナスがないのがデメリット
- 時給が高い職場で働く、Wワークをすると正社員以上の年収を得ることも可能
好条件の職場を探せば正社員より稼げる可能性は十分あるので、時給が高い求人の中から派遣先を絞り込んでくださいね。
余裕が出てきたらWワークでさらなる収入UPを目指すのも派遣だからできることなので、自分に合う働き方を模索していってください。
正社員やパートのように求人は多くないので、派遣求人を多く保有している派遣会社を活用すると職場を探しやすいです。
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