「看護師が面接で落ちるフラグってあるのかな」
「面接を突破できるのはどんな人だろう」
と思うことはありませんか?
結論からお伝えすると、看護師の有効求人倍率は2.46倍と売り手市場ではあるものの、約2人に1人が面接で不採用となってしまいます。
では、どうすれば面接を突破し、採用してもらえるのでしょうか?
この記事を見れば面接で落ちる原因、どうすれば採用確率を上げられるのかがサクッと理解できます。
「絶対に採用になりたい」「落ちないためにできることが知りたい」と悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
面接に突破しなければ転職できないことは分かっていても、不採用が続くと不安やプレッシャーに押しつぶされそうになってしまいますよね。
- 不採用ばかりで努力が報われない
- 自分の何が悪いのか見当がつかない
- 次の面接も落ちてしまうのではと不安
面接で落ちた原因を考え次に活かすと良いとは分かっていても、改善点が分からず悩んでしまうものです。
しかし、不採用の原因を見つめ直し面接突破のコツを知れば採用率はグッと上がるので、入念な準備をしてください。プロの手を借りると面接対策をしてくれるので、不安な場合は転職エージェントを活用してくださいね。
看護師が面接で確実に落ちるフラグは存在しない
看護師の面接において確実に落ちるフラグというものはなく、1つの行動や失言だけで不合格になることはありません。
面接は多面的な評価の場であり、さまざまな要素を総合的に判断し合否を決めます。
- コミュニケーション能力
- 専門知識やスキル
- 性格や適性、人間性
- どうやってストレスを管理士対処できるか
- 変化に柔軟に対応できるのか
面接でもっとも重要なのは完璧な答えを出すことではなく、応募者自身が誠実で真剣な姿勢を見せ成長の意欲を伝えることです。
たとえ面接でミスをしてしまっても全体の印象などが良ければ評価されるので、落ちるフラグに敏感にならず誠実に自分の良さを伝えてくださいね。
当てはまったら要注意!看護師が面接で落ちる10個の理由
面接では適性や性格、スキルなどさまざまな場面を確認されますが、採用基準を満たしていなければ不採用になってしまいます。
なぜ面接で落ちてしまうのか、よくある10個の原因を紹介します。
なぜ面接で落ちてしまうのか理由がわかれば対策を考えられるので、しっかり不採用になった原因を考えることが重要です。
これから紹介する10個の原因に当てはまっていると面接で落ちてしまう可能性がグッと上がってしまうので、1つずつ解説していきますね。
1.スキルや経験が足りていない
たとえばIV挿入、応急処置など応募先が求めるスキルが不足している場合、面接で不合格になってしまう可能性が高いです。
たくさんの人に応募してほしいと、求人の募集要項に緩和した条件が記載されているケースもあります。
- 診療科ごとに求められる経験が足りていない
- 経験年数が少なく、ほかの経験者に見劣りしてしまう
- 特定の患者層に対する経験が不足している
転職はタイミングが重要なので、たとえ求人に「未経験可」と記載されていても同時期に即戦力となる人材が応募していると落とされてしまうこともあります。
スキルが浅いだけで面接で落とされるわけではないものの、不利になってしまう可能性があるので注意してください。
2.自己PRが不足している
たとえスキルや経験面では申し分なかったとしても、応募するポジションのニーズを理解し自分をPRしなくてはいけません。
あいまいな志望動機で一貫したメッセージを伝えられないと面接官の印象が薄くなってしまい、結果的に面接で不採用になってしまう可能性もあります。
- 細かく自分の長所を伝えられていない
- ニーズに沿ったアピール、具体的なアピールがない
- 面接を通して一貫したメッセージを伝えられていない
面接前に自己PRを準備して面接でスムーズに話せるよう準備しておくと良いので、わかりやすく伝えられるよう練習しておくと安心して面接当日にアピールできます。
今までの経験で培った強みを具体性を持ってアピールすることが重要なので、謙虚な姿勢で自信を伝えてくださいね。
3.スムーズに受け答えできていない
何度面接しても緊張してしまうものですが、過度に緊張すると言葉が出てこなくなりスムーズに受け答えできなくなってしまいます。
たとえスムーズに受け答えができなくても熱意が伝われば採用してもらえるものですが、回答次第では悪い印象を与えてしまいます。
- 面接の質問に対する準備ができていない
- 質問に対する回答がまとまっていない
- 話すスピードが早く聞き取れない
- 自信のなさが回答に表れている
- 質問に対して長い沈黙をしてしまう
質問に対して的外れな回答や冗長な回答も面接官のマイナスになってしまうので、事前準備と練習が大切です。
非言語コミュニケーションも重要なので、表情や声のトーン、話すスピードなどにも気を配ってみてくださいね。
4.ビジネスマナーがないと判断された
看護師はスタッフだけでなく患者さんや家族とも接する機会が多いので、基本的なマナーはとても重要です。
もちろん面接でもビジネスマナーはチェックされるので、マナーがないと判断される3つの要因を紹介します。
- 遅刻や締め切りを守らないなど時間にルーズ
- 敬語が使えない、使い方が間違っている
- 面接にふさわしくない服装をしている
ビジネスマナーは信頼を構築するためにも重要なので、看護師の仕事は1人ではできないからこそマナーや相手への配慮は重要視されます。
「この人は職場に迷惑をかけそうだ」と判断されると不採用になってしまうので、ビジネスマナーを身につけ面接に挑んでください。
5.きちんと情報収集していない
応募先の情報収集をしないまま面接に挑んでしまうと、なぜ応募したのかなど質問に対して具体的に答えられません。
ほかの応募者と差別化できるようアピールしなければいけないので、情報収集していないと判断される3つの原因を紹介します。
- 企業理念やビジョンを把握していない
- 医療機関の特色や専門分野を詳しく知らない
- 求人票に記載されている内容を知らない
面接に備えて情報収集をおこなうと応募先の求める人物像を把握できるので、自信を持って自己PRできるようになります。
下調べしておかないと「志望度が低い」と判断されてしまうので、事前に情報収集をおこなってくださいね。
6.志望動機や熱意が伝わっていない
自分の強みや働きたい意欲、明確な志望理由を面接官に伝えられない場合、熱意が伝わらないと判断され不採用になってしまいます。
熱意が伝わらないと入職後すぐに辞めてしまうと判断されてしまうため、面接中に前向きな態度が見られないと勘違いされてしまいます。
- 志望動機が抽象的で具体的な理由ではない
- ほかの応募者と差別化できるポイントがない
- 自己分析が不十分で強みや弱みを伝えきれていない
- 履歴書と面接で話す内容に矛盾がある
- 第一志望であるという確信が伝わらない
志望動機を話す際に感情がこもっていないと面接官に熱意が伝わらないので、自己分析と情報収集をして面接に挑まなければいけません。
応募する病院や施設に対する思いを明確に示すと熱意が伝わりやすいので、応募先に合わせた志望動機を考えてくださいね。
7.希望条件が多すぎる
たとえば病棟の求人に応募し「夜勤はできない」「残業はできない」など希望条件が多い場合、働くうえで柔軟性がないと判断され採用されません。
当たり前のことですが「いつでも勤務可能です」「可能な限り何でも協力します」とアピールしたほうが有利なので、希望条件が多いと判断される5つの原因を紹介します。
- 特定の曜日や時間しか働けない
- 経験やスキルに見合わない給与を要求する
- 特定の業務のみを希望する
- 繁忙期の協力を拒む
- 過度な福利厚生を要求する
自分の希望を伝えることは重要ではあるものの、あまりにも要求が多いと理解も共感も得られず使いにくい看護師だと判断されてしまいます。
もっとも重要な条件を明確にし譲れない希望だけを伝えると採用確率がグッと上がるので、優先順位をつけ柔軟性を示して話をすり合わせることが大切です。
8.倍率が高い求人に応募している
たとえば美容クリニックの場合10人応募しても1人か2人しか受からないと言われていますが、倍率が高く採用のハードルが高い職場へ応募している可能性があります。
人気がある職場は応募が殺到し即戦力となる看護師を採用する傾向にあるため、施設の種類ごとの求人倍率を紹介します。
施設種類 | 求人倍率 |
病棟(500床以上) | 0.89 |
病棟(200~499床) | 1.40 |
病棟(199床以下) | 1.80 |
無床クリニック | 0.81 |
デイサービス | 0.70 |
施設種類 | 求人倍率 |
介護老人保健施設(特養) | 1.13 |
保育所・幼稚園 | 0.26 |
健診センター | 0.21 |
社会福祉施設 | 1.03 |
訪問看護ステーション | 3.22 |
(出典)日本看護協会
保育園や検診センター、企業など日勤のみの職場を中心に人気があり応募する人も多いので、倍率が高い職場ほど入念な準備をして面接に挑まなければいけません。
人気が高い職場は高度なスキルを求められるケースもあるので、自分でもできる仕事内容なのか検討したうえで応募してくださいね。
9.ネガティブな退職理由を伝えている
面接では前職を辞めた理由を聞かれた際に「仕事内容が嫌だ」「給与に不満があった」など、素直に伝えるのはよくありません。
不満があり転職するのは仕方ないものの、ネガティブな退職理由は「また同じ理由で辞めそうだ」と面接官に捉えられてしまう可能性があるからです。
- 人間関係や職場環境の不満を口にする
- 前職の経営方針や運営方針を批判する
- 仕事内容が難しかったなどスキルが不足していたことを伝える
- 体力的な負担やストレスなど健康問題を口にする
- 勤務時間やシフトに対する不満を述べる
ネガティブな話が多いほど不満を持ちやすい人だと判断されてしまうので、不満をポジティブな理由に変換し伝えることが重要です。
前職を退職した理由は面接でもよく聞かれる質問の1つなので、あらかじめ何と伝えれば好印象を与えられるのか考えておいてください。
10.自己主張が強い
医療現場では医師や看護師だけでなく多職種と連携し仕事を進めていくため、チームワークが必要不可欠です。
あまりにも自己主張が強いとチームの輪を乱してしまうのではと懸念されてしまうため、採用担当者が不安になってしまいます。
- 自分の意見を強引に押し通そうとしてしまう
- 患者さんや家族と良好な関係が築けない
- 先輩や同僚からのアドバイスに従わない
- 状況に応じて柔軟な対応ができない
自分では良好な人間関係を築ける自信があっても、スタッフや患者さんとうまくやっていけるのか、状況に応じて柔軟な対応ができるのか危惧してしまいます。
面接でアピールしたい気持ちはわかりますが、謙虚な姿勢で自己PRしてくださいね。
これって合格サイン!?面接で受かる人と落ちる人の違い
面接で「この人は採用しないでおこう」「募集内容とマッチしない」と思われると不合格になる確率が上がってしまい、採用されることはありません。
しかし、面接で「この人を採用したい」と積極的に考えてくれる場合、面接官はこれから紹介する7つの言動をする可能性が高いです。
- 1.予定よりも面接時間が長い
- 興味を持たれさらに詳しく話を聞きたいと感じているため、予定よりも深く質問される
- 2.職場見学を提案される
- 実際の環境を確認させることで最終的な判断を仰ごうとしている可能性が高い
- 3.福利厚生について詳しく聞かれる
- 採用を前提に、待遇面をクリアにしたいと考えている
- 4.次のステップについて言及される
- 次回の面接や具体的な採用プロセスについて説明される場合、最終選考に進む可能性が高い
- 5.勤務開始日を質問される
- 採用の意向が強く、いつから仕事を始められるかを確認している
- 6.キャリアを細かく質問してくる
- スキルや経験が会社にマッチしていると感じ、さらに掘り下げて確認しようとしているサイン
- 7.将来のビジョンを詳しく説明される
- 職場の一員としてどう貢献できるのか想像し、具体的な話を共有してくれる
紹介した合格サインがあったからと言ってかならず採用される保証はないものの、詳しく話をしたい、聞きたいという場合は合格する確率がグッと上がります。
面接は緊張してしまいますが、面接官の言動をしっかり確認してみてくださいね。
看護師が面接で落ちないためにできる3つの工夫
面接では面接官に採用したいと思ってもらえるよう、働きたい意欲や熱意を伝えると合格確率がグッと上がります。
どうすれば面接官に好印象を与えられるのか覚えておいて損はないので、落ちるのを防ぐ3つのコツを紹介します。
応募者の人柄や適性、スキルの確認など面接において非常に重要なことなので、徹底的な準備とポジティブな姿勢で挑むことが重要です。
どうすれば面接に落ちるのを防げるのか、3つのコツを深掘りし解説していきます。
1.退職理由をポジティブに伝える
ネガティブな退職理由を伝えると「この人は不満を持ちやすい」「また同じ理由で辞めそう」という印象を与えてしまうので、ポジティブな退職理由を伝えることが重要です。
たとえ前職への不満があってもポジティブな言い回しに変えれば面接官の印象が変わるので、ネガティブをポジティブに変換する具体的な言い回しを5つ紹介します。
- 職場の人間関係が悪く、働きにくかった
人間関係改善に取り組んだが、新しい環境でより良いチームワークを築きたい - 仕事内容が単調で、やりがいを感じられなかった
前職で習得した知識を活かし、専門知識を学びたい - 残業が多く、プライベートの時間がなかった
ワークライフバランスを大切にし、効率的に仕事をしたい - 上司や同僚との折り合いが悪かった
意見を調整する経験を積み、さらに建設的なコミュニケーションを図りたい - 夜勤が多く体力的な負担が大きかった
自分の健康に配慮しながら、長く働ける環境を探している
前職の不満を前向きに捉え次の職場でどう活かせるのか、何を達成したいのか明確に伝えると、成長志向がある人だと印象付けられます。
退職理由はよく聞かれる質問なので、事前にどう伝えるのか考えておくとスムーズに回答できますよ。
2.清潔感のある身だしなみを心がける
医療現場で働く看護師の清潔感は信頼性や安全性に直結するため、面接でも清潔な身だしなみを心がけなければいけません。
身だしなみを意識すると第一印象が良くなり合格率も高まるので、清潔感を出すコツを紹介します。
- ビジネスカジュアルやフォーマルな服装を選ぶ
- 自分の身体にフィットしたサイズ感の服を選ぶ
- 縛れる長さの人は髪をまとめ、顔をハッキリ見せる
- メイクはナチュラルにし、アクセサリーは避ける
- 爪は短く整え、ネイルアート等はしない
- 服のシワを伸ばす、靴の汚れは落とすなど清潔を心がける
看護師の身だしなみが整っていると患者さんに安心感を与え信頼関係を構築しやすくなるので、面接でも清潔感は重要視される項目の1つです。
他の職種よりも看護師は清潔感や身だしなみを重要視されるので、面接前に鏡で全体のバランスを確認してみてくださいね。
3.しっかりと面接対策をする
しっかりと面接対策をすると「この人は真剣に仕事のことを考えている」という印象を与えられるので、合格率がグッと上がります。
面接対策の一環で企業研究や自己分析をおこなうことで自分に合う職場なのか判断できるので、事前にやっておいたほうがいい5つのことを紹介します。
- 病院の理念や企業文化の研究
- 自分の強みや弱み、キャリア目標などの自己分析
- よく聞かれる質問に対する回答準備
- 家族や友人、キャリアコンサルタントによる模擬面接
- 逆質問への準備
入念な面接対策はほかの応募者よりも準備をすると適した人材とアピールでき、差別化できるのもメリットの1つです。
十分に準備して面接に挑むと自信が高まり面接でリラックスできるメリットもあるので、対話がスムーズになるよう練習しておいてくださいね。
面接で落ちる確率を減らすなら転職エージェントを活用すべき
看護師が最終面接で落ちる確率は50%と言われ、しっかりと面接対策をすれば採用確率がグッと上がります。
面接日程の調節や応募先に応じた面接対策など準備をするのは大変なことなので、落ちる確率を減らしたい人は転職エージェントを活用し面接準備を進めていってくださいね。
- 1つの行動や失言だけで不合格になることはなく、落ちるフラグは存在しない
- スキルや経験不足、事故PRが足りないなど面接で落ちるのには理由がある
- 面接官が詳しく話をしたい、聞きたい場合、合格する確率がグッと上がる
自己分析や質問への回答準備、逆質問の答えを考えておくなど準備をすると、リラックスした受け答えができ対話がスムーズになります。
入念な面接対策をすることでほかの応募者と差別化できるので、合格率を上げたい方は転職エージェントを活用し面接に挑んでくださいね。
転職エージェントを活用すれば履歴書添削や模擬面接などサポートしてくれるので、万全の準備をして面接当日を迎えられますよ。
要注意