「夜勤専従の看護師の年収っていくらなんだろう?」
「しっかり稼げる以外に夜勤専従のメリットってあるの?」
と思うことはありませんか?
夜勤専従の看護師の収入が高いことはわかっていても、給与相場や働き方がイメージできず自分にもできるのか悩んでしまいますよね。
では、夜勤専従を始める前に知っておきたいメリットと注意点は何なのでしょうか?
この記事を見れば夜勤専従の年収や、始めるまでに知っておきたいメリットとデメリットがサクッと理解できます。
「夜勤専従が気になっている」「今よりも収入を増やしたい」と考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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夜勤専従の看護師の手取りはいくら?給与相場を解説
夜勤のみをおこなう夜勤専従看護師は、病棟の2交代または3交代で夜勤をおこなうのが一般的です。
出勤日数は少なくても日勤と夜勤をおこなう看護師と同等の給与が稼げるので、日勤もおこなう看護師との給与相場を比較していきます。
働く場所によって給与は違うものの日給で3万~3.5万円稼げるので、常勤よりも少ない勤務日数で効率よく高収入を目指せます。
しっかりと稼ぎたい人に夜勤専従はおすすめの働き方なので、給与相場を紹介していきますね。
夜勤もおこなう看護師の給与相場
看護師の給与は病院の規模や診療科、夜勤の回数によって異なるため、給与相場はいくらと伝えるのは難しいです。
厚生労働省の調査によると看護師の全国平均年収は490万円前後といわれており、設置主体別によって看護師の給与は大幅に異なります。
設置主体 | 平均月収 | 想定年収 |
---|---|---|
私立学校法人 | 36.1万円 | 519.3万円 |
日本赤十字社 | 35.1万円 | 507.3万円 |
公立 | 33.6万円 | 489.3万円 |
国立 | 33.4万円 | 486.9万円 |
個人 | 32.8万円 | 479.7万円 |
社会福祉法人 | 32.7万円 | 478.5万円 |
その他公的医療機関 | 31.6万円 | 465.3万円 |
(出典)2020年病院看護実態調査、令和4年賃金構造基本統計調査
※平均給与は勤続10年、各種手当を含む金額
※令和4年賃金構造基本調査をもとに賞与86万2100円で計算
夜勤1回あたり3交代制の場合4,500円前後、2交代制の場合は1万円ほど手当がつくので、月収30万円以上になることが多いです。
ただし、病院で働く看護師の平均夜勤回数は月に3交代は7.5回、2交代は4.7回あるので、給与に不満を感じている看護師は多いです。
手取りは額面の8割ほどなので、月収24~29万円ほどが平均です。
夜勤専従の看護師の給与相場
2023年 病院看護実態調査報告書によると看護師の平均年間休日は116.6日なので、週に5日ほど勤務し月収は30万円ほどです。
しかし、夜勤専従は月に10日ほどの出勤で高収入を得られるので、実際にいくらもらえるのか給与相場を紹介します。
担当業務 | 雇用形態 | 勤務時間 | 出勤 | 給与 |
---|---|---|---|---|
急性期病棟 | 常勤 | 17時~9時 | 月10日 | 基本給:21.3万~30.1万 夜勤手当:1.2万円/回 |
療養期病棟 | 非常勤 | 16時半~9時 | 月1~9回 | 日給:3.5万~ |
障がい者施設 | 非常勤 | 16時~10時 | 4週8休制 | 日給:3.3万 |
老人ホーム | 非常勤 | 19時~9時 | 週1~3日 | 日給:2.8万 |
有床クリニック | 非常勤 | 17時~9時 | 月1~4日 | 日給:1.8万~2万 |
(出典)ナースではたらこ
2交代制で月に10日ほど出勤すると月収30万円以上、年収で500万円以上になるケースもあります。
待遇面がいい職場や夜勤手当の金額が高い職場なら年収600万円も目指せるので、出勤日数を抑え稼ぎたい方におすすめの働き方です。
以前年収のアンケートを取ったところ、病棟付きICUで夜勤専従+サービス付き高齢者住宅の訪問看護の夜勤バイトの掛け持ちで額面45万稼ぐ看護師もいたので夜勤専従は稼げます。
夜勤専従看護師のメリット5選
法律で午後10時から翌朝5時までは深夜割増賃金として日勤の25%割り増さなければいけないと定められているため、基本給と割増賃金、任意の夜勤手当を受け取れます。
給与面以外にも夜勤専従には良さがあるので、5つのメリットを紹介します。
夜勤専従は心身の負担が大きく大変ですが、収入や休日、人間関係などを重視する人におすすめの働き方です。
日勤ではなく夜勤専従ならではのメリットがたくさんあるので、1つずつ詳しく紹介していきますね。
1.勤務日数は少ないが給与が高い
夜勤専従の日給相場は3万~3.5万と言われ、2交代制で16時間働くと時給換算で1,800円~2,000円になります。
派遣なら高時給の仕事もありますが、月収30万を目指すなら週5日ほど出勤しなければいけません。日勤で時給2,000円の仕事を探すのは難しいものの、夜勤専従なら高収入を得られます。
派遣 | 夜勤専従 | |
---|---|---|
平均時給 | 1,200円~2,000円 | 1,800円~2,000円 |
日給 | 0.9万~1.6万 | 3.2万~3.5万 ※深夜割増含 |
月給目安 | 1.6万×20日=32万 | 3.5万×10日=35万 |
看護師の夜勤専従は雇用形態に関わらず時給が高いので、月に10日ほど出勤するだけで30万円以上の収入です。
体力や家庭の都合で夜勤は難しい看護師が多く、人手不足の病院は高い給与を出してでも働いてほしいと思っています。給与が高いほうが働く意欲が増すという方には、ぜひ夜勤専従にチャレンジしてくださいね。
2.わずらわしい人間関係がない
夜勤は最低限の人数で回しているので関わる人数が少なく、わずらわしい人間関係に悩むことが少なくなります。
関わる人間関係が少ないほど自分の仕事と向き合えるので、必然的にもめごとが減るのも夜勤専従のメリットの1つです。
- 毎回違う顔ぶれで仕事をすることが多い
- 苦手な人がいても月に1回程度しか顔を合わさない
- 役職者と夜勤入りの1~2時間程度しか顔を合わさない
慢性的な人手不足で仕事も忙しく、女性が多いぶん人間関係がギクシャクしてしまうものですが、関わる人数が少ない夜勤専従はドライな関係性を保てます。
人間関係に悩む人ほど夜勤専従はメリットが多いので、ストレスを大幅に軽減できますよ。
3.昼間の時間を有効活用できる
夜勤専従は9時や10時に仕事が終わり出勤日数も少ないので、昼間の時間を有効活用できるメリットもあります。
子どもの学校行事や通院など昼間にしか行けない場所があるので、わざわざ休みを取らずに行けるのは休みが取りにくい看護師には嬉しいですよね。
- 昼間の時間を睡眠にあてる
- 読書やスポーツなど趣味に没頭する
- ジムやフィットネスに通う
昼間の時間の活用方法は人それぞれですが、昼間をリフレッシュの時間にあてられます。
家族がいる人にとって昼間に1人だけの時間を確保できるのも夜勤専従のメリットなので、1人で過ごす時間を大切にしている人におすすめの働き方です。
4.連休が取得しやすい
夜勤専従は月の出勤日数が少ないため、夜勤明けに2~3日休みになることも珍しくありません。
人手不足の職場ほど連休が取得しづらく、約2人に1人は2日以上の連休を取得できていないことが日本医療労働組合連合会の調査で判明しました。
(出典)日本医療労働組合連合会
日勤もおこなう看護師の連休取得は難しいものの、夜勤専従であれば2~3日ほど連休が取得できリフレッシュできます。
まとまった休みがあれば旅行や遠出、ライブへ行くなどプライベートの時間を大切にできるので、メリハリをつけて働けるのも夜勤専従ならではです。
5.看護業務以外の仕事から解放される
日勤と夜勤で働いていると委員会や勉強会への参加など看護業とは関係のない仕事や、多職種との連携など雑務もこなさなければいけません。
しかし、夜勤専従の場合は患者対応に専念できるので、看護業務以外の仕事から解放されるメリットもあります。
16:30 | 出勤 |
17:00 | 引継ぎ |
17:30 | 巡回、記録確認 |
18:00 | 夕食配膳、食事介助、口腔ケア、与薬 |
19:00 | 巡回、バイタル測定 |
21:00 | 消灯、巡回、おむつ交換、体位交換など |
2:00 | 仮眠(90~120分) |
4:00 | 消灯、巡回、おむつ交換、体位交換など |
6:00 | 起床、バイタル測定、点滴交換など |
7:00 | 朝食配膳、食事介助、口腔ケア、与薬 |
8:30 | 引継ぎ |
9:00 | 退勤 |
上記はスケジュールの一例ですが、引継ぎなどの残業時間も少なく仕事だけに専念できます。
夜勤専従の場合は夜勤リーダーや看護業務以外の仕事を免除されるケースが多いので、看護業務だけをおこないたい人にピッタリの働き方です。
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夜勤専従看護師のデメリット3選
給与が高くプライベートの時間もしっかりと確保できる夜勤専従ですが、当然ながらメリットだけでなくデメリットも存在します。
デメリットを把握してから夜勤専従として働くのか決めたほうがいいので、事前に考慮したほうがいい3つの注意点を紹介します。
ただ稼げるからと安易に夜勤専従になると後悔してしまうので、しっかりとデメリットを理解しておくことが重要です。
本当に自分が求める働き方なのか判断するために、デメリットを詳しく解説していきますね。
1.体力的につらく体調を崩す可能性がある
日勤や3交代制の場合は8時間ほどで勤務が終わりますが、2交代制の夜勤は16時間以上働くこともあり勤務時間が長いです。
ただでさえ大変なうえに夜勤は昼夜逆転生活を強いられるので、生活のリズムが狂い体調を崩しやすくなってしまいます。
- 休憩時間は少しでも寝る
- バランスの取れた食事を意識し、エネルギーを保つ間食も取り入れる
- ウォーキングやストレッチ、ヨガなど適度な運動を心がける
- ストレスを軽減するためにリフレッシュの時間を取り入れる
- 夜勤明けに2~3時間でも仮眠をし、規則正しい生活を心がける
たとえ週に1,2回の勤務でも生活のリズムが崩れ自律神経が乱れてしまうので、眠いのに寝付けない、寝ても疲れが取れないという現象におちいってしまいます。
勤務時間が長く深夜帯に働く夜勤専従は疲労が溜まりやすいので、規則正しい生活で軽い運動を取り入れ体調を崩さない工夫をしてくださいね。
2.患者の病状や容態を把握しにくい
夜勤専従は勤務日数が少ないうえに患者と接する時間が短いので、病状や容態の変化を把握しにくいです。
入退院が激しい科の場合「顔と名前が覚えられない」「普段どんな様子なのかわからない」ということもあり、苦労するケースがあります。
- スタッフや患者と積極的にコミュニケーションを取る
- 申し送りの前に出勤し状況を把握する時間を作る
- 情報収集をするという強い意志を持つ
日勤で毎日のように勤務していれば患者の普段の様子が把握できますが、夜勤専従の場合は勤務時間の大半を患者は就寝しています。
仕事を円滑に進めるためにも情報収集やスタッフ同士の連携を大切にし、適切なケアができるよう心がけてください。
3.人数が少なく精神的な負担が大きい
病院ごとに「7対1」「13対1」など看護師の配置人数は異なりますが、夜勤の場合は一般病棟では3人、療養病棟では1人体制が多いです。
担当する業務の負担が大きくなってしまうので、頻繁にナースコールが鳴る、緊急対応が多いという日はハードワークになってしまいます。
- 夜勤で手術になることもあり、疲れがハンパなかった(外科/40歳)
- 急変も多い職場だったので、夜勤のときに急変があると本当に大変でした(血液内科/33歳)
- 重症患者さんのケアをしたり、アセスメントして看護するのは緊張感も高く疲れも溜まっているのでとてもしんどいです。自分のミス一つで患者さんの状態が変わる可能性があると思うとプレッシャーもすごいです。(ICU/26歳)
ハードワークに加え迅速な判断が求められる夜勤は精神的な負担も大きいので、うまく立ち回るにはある程度の経験が必要です。
人数が少ないからこそ体力的な負担も大きいので、しっかりと体力回復やリフレッシュの時間を確保してくださいね。
看護師が夜勤専従で高収入を得る2つのコツ
育児や介護で昼間働けない、人間関係のトラブルを避けたいなど夜勤専従で働く理由は人によって異なりますが、どうせなら給与が高い職場がいいと思うのではないでしょうか。
夜勤専従で高収入を得る2つのコツを紹介するので、しっかり稼ぎたいと考えている方は参考にしてください。
勤務日数が少ない夜勤専従だからこそ、手当が充実している職場で効率よく働くことが収入UPのコツです。
どうすれば夜勤専従でしっかりと稼げるのか、高収入を目指すコツを詳しく解説していきます。
1.手当が充実している職場を探す
求人を確認する際は基本給に目が行ってしまいますが、手当や待遇面が充実している職場ほど収入が高くなります。
夜勤1回につき手当は出るのか、ボーナスは何ヶ月分なのかなど確認し、手当が充実している職場を選びましょう。
(出典)レバウェル看護
紹介したのは夜勤専従の求人の一例ですが、ほかにも「看護経験手当」「休日出勤手当」「皆勤手当」などが支給される職場もあります。
常勤の場合は各種手当の金額、非常勤の場合は勤務1回でいくらになるのかを確認し、1ヶ月にいくら稼げるのかシミュレーションしてみてください。
2.Wワークで効率よく稼ぐ
勤務先が副業を禁止していない場合に限りますが、体力や時間に余裕がある場合ほかの病院で夜勤専従のバイトを掛け持ちすると効率よくお金が稼げます。
夜勤専従のWワークが難しい場合は、夜勤専従と日勤の単発バイトを組み合わせるのも1つの手です。
- 幅広いスキルが磨ける
- さまざまな職場で経験を積める
- 看護師同士の交友関係が広がる
紹介したメリットは一例ではありますが、お金だけでなく効率よくスキルを習得できるのもWワークならではです。
夜勤専従や単発バイトだけでなく看護師におすすめの副業はたくさんあるので、気になる方は看護師におすすめの副業25選の記事を参考にしてください。
単発バイトなら介護職と看護師に特化したカイテクがおすすめなので、単発で働きたい方はカイテク利用者の口コミをリサーチの記事を参考にしてください。
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夜勤専従の求人が多い看護師向け転職サイト7選
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看護プロ | 252件 | 転職後半年間サポート可能 関東と東海エリアの求人が多い |
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夜勤専従看護師は年収は高いが体力的負担は大きい
夜勤専従の看護師は日勤と夜勤をおこなう看護師より半分程度の勤務日数で、年収600万円以上も目指せる働き方です。
年収は高いものの不規則な生活や長時間勤務で体力的な負担は大きいので、無理のない働き方をしてくださいね。
- 日勤と夜勤をおこなう看護師よりも勤務日数は少ないが、同等の給与を稼げる
- 夜勤専従は面倒な人間関係がない、連休が取得しやすいなどのメリットがある
- 高収入を目指すなら手当が充実している職場やWワークがおすすめ
給与を重視すると仕事内容が合わずすぐに辞めたくなってしまうケースもあるので、しっかりと求人を比較検討し興味関心や適性がある職場を見つけてください。
夜勤専従は求人が少なく好条件の職場はすぐに埋まってしまうので、複数の転職サイトを活用し転職活動を進めてくださいね。
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